2016.03.29 19:05 更新
2016.03.29 取材
素材はダンボールとレンズのみ、なんと電源一切不要の“ダンボール一眼レフカメラ”「DANCAM DC01」がテクノハウス東映に入荷している。長野の合同会社モノゴが販売するカメラで、価格は税込3,800円だ。
なんとダンボールとレンズだけで出来ている、電源不要の一眼レフカメラが登場。長野県のモノづくり企業が共同開発したカメラで、通常店頭販売は行われない製品。今回はテクノハウスの担当者がメーカーと直接取引し、入荷が実現したとのこと |
本体素材にダンボールを採用、ガラス単玉のレンズを組み合わせて撮影する一眼レフカメラ「DANCAM」がアキバにやってきた。長野県諏訪市のモノづくり企業5社が集まり、それぞれの得意分野の技術を持ち寄って共同開発した最新型のレトロカメラ。ごく一部を除いて店頭販売はされないというレアアイテムで、昨年2月の「CP+2015」に出展された際も話題になった。
簡易の組み立て式で完成する製品で、所要時間は15分ほど。さすが日本のモノづくり企業が手掛けているだけあって、建て付けもよく、完成度は高い。
撮影は感熱現像方式を採用する、懐かしの仕様。レンズは非球面の単玉レンズ1枚を使用する |
カメラとしては、電源不要・完全アナログ仕様である懐かしの感熱現像方式の製品。レンズの前後操作でピントを調整し、手動引き上げ式のシャッターを起こすことで撮影がスタートする。
撮影には晴天時約30~40分の時間が必要というスローなスタイルで、曇天時や雨天など悪天候日は撮影不可。撮影後に暗所にて感光紙を取り出し、現像液を塗ると青色に写真が浮き出てくるといった仕組みだ。
なお、レンズは全長126mmの紙管バレル製で、F値は5.6。画面サイズは118×85mm。
組み立て自体は15分ほどで完成するシンプルな構造。なお撮影にかかる時間や撮影方式の関係上、手ブレするため据え置き状態で使用することになる | |
ファインダーを覗きながらピント調整、シャッターを引き上げて撮影を開始する仕組み |
製品には、ジアゾ感光紙×5と現像液(約10枚分)、現像液塗布用のコットン紙、マニュアルが付属。カラーバリエーションは、全5色が入荷している。
なお、大量生産のできない製品らしく、入荷数は各色ともに極小量。写真機の原点に立ち返って撮影したいマニアには、早めのゲットをオススメしたい。
感光紙や現像液など、撮影に必要な一式が付属する |
文: GDM編集部 絵踏 一
製品情報(モノゴ): http://www.monogo.jp/SHOP/dancam.html
テクノハウス東映: https://www.gdm.or.jp/shop/tech-toei/