2016.04.01 00:00 更新
2016.04.01 取材
素材はダンボールとレンズだけ、電源を使わずスローな撮影を楽しむ“ダンボール一眼レフカメラ”の「DANCAM」がコレオシに登場。1年前の「CP+2015」で出会って一目惚れしたという、テクノハウス東映のAさんが仕入れに奔走。ようやく今週になって店頭にやってきた。
デジタルなガジェットがあふれるこの時代に、見てくださいよこのカメラを!ダンボールと単玉レンズだけで出来ているという、カメラの原点みたいな代物です。出会ったのは日本最大のカメラの祭典「CP+2015」で、1年ちょっと前のことになりますか。会場では、そりゃもう異彩を放ってまして(笑)、当時はそれなりに話題にもなりました。私もそこで一目惚れしたクチですが、何やかんや紆余曲折を経てようやく今週に仕入れることができた次第です。そう、今日はこの「DANCAM」について熱く語らせてもらいましょう。
そもそもは、長野県諏訪のモノづくり企業がそれぞれの技術を持ち寄って共同開発した“Made in Japan”のカメラで、さすがによく出来ています。簡易の組み立て式なんですが、一部の隙もなく組み上がる建て付けのよさで、ダンボールとはいえオモチャを超えた完成度があります。カメラとしては、今や懐かしの感熱現像方式。レンズを引き出してピントを合わせて、いい具合になったらシャッターを“引き起こす”っていう仕組みですね。
そして露光には約30~40分かかるという、とんでもなくスローな仕様(笑)。撮影完了後は、感光紙に現像液を塗ると、写真が浮かび上がってくるっていう寸法です。レトロな手順でカメラの仕組みも学べて、味のある写真が出来上がる。忙しいこんな時代だからこそ、たまにはこんなカメラで息抜きしてみてはどうでしょう。
ちなみにこのカメラを作ったのはモノゴというメーカーなんですが、もう1つそこが発売した面白いアイテムが一緒に入ってきたんです。それがこの「DANSP」。一口で言うと、スマホの音を電源なしで増幅してくれる、パッシブスピーカーというヤツです。「DANCAM」と同じくダンボール製で、見た目もなかなかカッコいい。正直増幅効果は3dBとそれほどじゃないんですが、単にスマホ用スタンドとしても面白いと思いませんか?「DANCAM」ともども、店頭ではなかなかお目にかかれないアイテムなので、気になった方はお早めに。ちなみにカメラの方は、声をかけていただければサンプルをお出ししますよ。
文: GDM編集部 絵踏 一
テクノハウス東映: https://www.gdm.or.jp/shop/tech-toei/