2016.04.08 11:26 更新
2016.04.08 取材
ASRockから、CPUのオーバークロック用チップ「Hyper BCLK Engine」を搭載するLGA1151マザーボードが登場。ラインナップは「Fatal1ty E3V5 Performance Gaming/OC」「Fatal1ty H170 Performance/Hyper」「H170 Pro4/Hyper」の計3モデルで、本日から複数ショップで販売がスタート。
発売されたのは、安定した周波数とクロックを提供できる外部クロックジェネレーター「Hyper BCLK Engine」を搭載する、LGA1151マザーボード3モデル。本来はオーバークロックに非対応のチップセット、Intel H170 ExpressやIntel C232を採用しながらもASRockが独自にオーバークロック動作への対応を謳うのが特長だ。
「Hyper BCLK Engine」搭載の“Hyper”シリーズ。現在は3モデルの展開だが、今後さらに多数のモデルが準備されている |
ただし、CPU倍率を変更するオーバークロックには非対応のほか、オーバークロック時にはCPU内蔵GPU機能やターボブースト機能、C-State機能が正常に動作しない等の制約がある点には注意が必要。
それでも“K”なしモデルはもちろんPentiumやCeleron、さらにはXeon(E3V5 Performanceのみ)でのオーバークロックにチャレンジできるというのは魅力だ。
Intel C232採用の「Fatal1ty E3V5 Performance Gaming/OC」では、ECCメモリのほかIntel E3-1200 v5シリーズにも対応。ベースクロックは0.0625MHz刻みで変更できる |
なお、いずれもデジタル制御の10フェーズ電源回路を採用し、Kingston、Samsung、Hynix製チップのDDR4メモリ搭載時にメモリレイテンシを向上する「DDR4 Non-Z OC」もサポート。また高耐久な「12K プラチナコンデンサ」やI/O付近の回路を保護する「I/O アーマー」、湿気に強い「高密度ガラス繊維PCB」などを採用し、普段使いのマザーボードとしても魅力的なスペックとなっている。
CPUだけではなくDDR4メモリのオーバークロックにも対応。いがーり氏の一口コメントにも熱が入る |
そのほか、詳細スペックについては4月5日付けのリリースを参照のこと。パソコンショップアークやドスパラ パーツ館、BUY MORE秋葉原本店で販売中だ。
「Fatal1ty E3V5 Performance Gaming/OC」。メモリスロットはDDR4×4(最大64GB)で、ECCメモリに対応。拡張スロットはPCI-Express3.0(x16)×2、PCI-Express3.0(x1)×3 | |
非常にシンプルなバックパネル周り。オーバークロックの有無にかかわずグラフィックスカードが必須となる |
Intel H170 Express採用の「H170 Pro4/Hyper」。ASUSを彷彿とさせるホワイト基調のカラーを採用。拡張スロットはPCI-Express3.0(x16)×2、PCI-Express3.0(x1)×3でUltra M.2(32Gbps)×1も実装する | |
グラフィックス出力はHDMI×1、DVI×1。オーバークロック時には使用できない |
Intel H170 Express採用の「Fatal1ty H170 Performance/Hyper」。人気モデル「Fatal1ty H170 Performance」がベースの1枚 | |
ネットワークチップにはゲーミング定番のKiller NICではなくIntelチップを採用。オーディオ回路にはRealtek ALC1150ベースの「Purity Sound 3」を搭載する |
文: GDM編集部 Tawashi
ASRock Incorporation: http://www.asrock.com/