2016.04.19 00:00 更新
2016.04.19 取材
かつて子供たちの羨望の的だった、1990年発売の「PCエンジンGT」が鮮やかに蘇る!ただいま三月兎1号店では、液晶ディスプレイを3.5インチに大型化する「PCエンジンGT 3.5インチ改造サービス」を受付中だ。画質も大幅アップして、つぶれて見えなかった細かい部分もクッキリ。改造してくれるのは、おなじみハードウェア担当の原田さんだ。
今日はちょっとした昔話からのスタートですが、皆さん「PCエンジンGT」のことを覚えてますか?発売からもう20年以上になるワケですが、コレは単なる携帯ゲーム機じゃありません。世界で初めて据え置きゲーム機と互換のある携帯機というヤツで、当時ではかなり革新的な端末でした。その分お値段は44,800円とゲームボーイの3倍以上、私の周りじゃ社長の息子しか持ってませんでしたよ。まさに富の象徴(笑)。そんな「PCエンジンGT」ですが、この度店頭にて大画面液晶に換装する「PCエンジンGT 3.5インチ改造サービス」なる酔狂なサービスを始めました。
発売から20年以上を経て「PCエンジンGT」がグレードアップ。液晶改造サービスを受付中の店内では、新旧液晶の比較デモも行われている | |
液晶は一回り大きくなるが、筐体内に収まる仕様。ただし周囲のフレームを切断したりする必要があるため、元の液晶に戻すことは不可能だ。でもこんなに高画質になるなら、全然OKでしょう |
さすがに高いだけあって、「PCエンジンGT」はスペックも高いし、液晶も当時では珍しいTFT液晶を使ってました。ホント、ビックリするくらいキレイな画面で、当時はかなり衝撃を受けたのを覚えてますよ。でも据え置き機のゲームをこの画面で動かすワケですからね、そもそも解像度が足りないんです。パスワードとかの文字列が読み取れないゲームもチラホラあったりして・・・その2.6インチ液晶を3.5インチの液晶に換装する、そんな改造になります。画質も視野角も飛躍的に向上するので、なにやらイマドキなゲーム機っぽく蘇りますよ(笑)。
20年来のレトロゲーム機とあって、電解コンデンサはたいていが液漏れ状態。できるだけクリーニング、ハンダを盛り直してキレイにします |
本来GTはRGB出力なところ、映像処理チップからビデオ信号を生成するためにアレコレいじります。さすが20年モノだけあって、開けてみると電解コンデンサも液漏れしまくっているので、基本コンデンサも全交換。作業はだいたい5時間くらいでしょうか、代金は工賃・部品代込みで税込18,000円になります。代金は改造後の精算で、改造着手前にムリだと分かった場合は一切費用はいただきません。それともし改造に失敗しちゃった場合は、代替の本体を用意しますのでご安心ください。
改造サービスの申し込み時には、こちらのペーパーに必要事項を記載。所要時間はほんの数分ほど、それほど時間はかからない | |
申し込み時には、こちらの内容をよくチェックしておこう。代金は改造後の精算だ |
ただし修理とは違うので、元から本体の状態がものすごく悪かったり、通電すらしない場合はムリです。受付の際に動作をちょいと確認させていただいて、その後でお受けする流れですね。納期はだいたい1週間ほど・・・だったところ、なんと望外の依頼件数にて現在は2週間いただいております。それと木曜日と土曜日は私がお休みなので、受け付けもお休み。それ以外の曜日で、昔話をしにくる感覚で持ってきてもらえればなと。そもそもちゃんと動くGTがあるのか、というのがハードルかもしれませんが(笑)。
代金は、工賃・部品代込で税込18,000円。納期は当初からやや延びて、現在は2週間。ちなみに木・土曜日は原田さんがお休みなので、サービスの受け付けもお休みです |
文: GDM編集部 絵踏 一
三月兎1号店: https://www.gdm.or.jp/shop/usagi-1/