2016.05.09 00:01 更新
2016.05.09 取材
自作派たちの周りで発掘された、懐かしのPCパーツを紹介する「懐かしのPCパーツ図鑑」。今回ご紹介するのは、Intelの第2世代CPU「Pentium 200」。先月、懐かしのCD-ROMでご登場いただいたツクモパソコン本店スタッフTさん所有の逸品だ。
というワケで、懐かしのCD-ROMに続き、引き出し奥から出てきたのが、今回の主役「Pentium 200」です。これは、今でも現役で稼働中の「PC-9821 Xv20」に搭載されていたもの。CPUの換装により取り外されたまま、しばらく忘れ去られていました。
ちなみにCPU以外の主なスペックは、メモリが31.6MB、HDDが3GBで、グラフィックスカードはなんとMatrox「Millennium」。OSはWindows 3.1/95がどちらもインストールされており、当時の価格は約580,000円だったそうです。
「Pentium 200」といえば第3世代CPUにあたるMMX付きの「MMX Pentium 200MHz」のほうが高機能で有名でした。「Pentium 200」のほうはというと、組み込み専門で、単体では販売されていなかったようです。
NECのPC-9821に搭載されていた「Pentium 200」 |
Socket 7対応のCPUは無骨でカッコいいですね。表面にはintel Pentiumと周波数を表すi200の文字。裏面にはS-Specの「SY045」と共に、ICOMPも確認できます。これを見て懐かしいと思った人は相当なベテラン。これは「ICOMP値」という、当時出回っていたIntel製CPUとの比較性能値です。
「Pentium 200」裏面。現在のCPUとは異なり、ソケットピンが立ち並び、中央部分にはS-SpecやICOMPの記載がある |
「Pentium 200」の性能値は#=142です。これが「MMX Pentium 200MHz」になると#=182、「Pentium Pro 200MHz」になると#=220になります。同じ200MHzのCPUでも、性能の違いが分かるというワケです。当然、数値が大きければ高性能という事になります。
それにしても、Pentiumブランドって凄いですね。1993年デビューだそうですが、20年以上経った今でも販売されていますから。性能は飛躍的に向上していますが、変わらぬネーミングに親しみを感じている人も多いのではないでしょうか。是非このまま存続させてもらいたいと思います。
こちらは現役のSkylake版「Pentium G4400」。クロックは3.3GHz(3,300MHz)で実に「Pentium 200」の16.5倍 |
文: GDM編集部 Tawashi
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