2016.05.09 11:18 更新
2016.05.09 取材
コンパクトかつコストパフォーマンスに優れたポータブルアンプが自作できる、自作キットの「ふつポタ」が三月兎1号店にて販売中。ハンダ工作が必要な「キット版」が税抜2,778円、組み立て済みの「半完成版」は税抜3,704円で購入できる。
ハイレゾ対応のコンパクトなポタアン「ふつポタ」が発売。高音質ながらコスパに優れた同人ハードウェアだ |
コンパクトな高音質ポータブルアンプを手頃な価格で入手できる、同人ハードウェアの「ふつポタ」が店頭販売中。超小型のバランス駆動アンプ「ぷちバラ」などを手がけた技術系サークルMF残党(仮 さんの製品で、今回はバランス対応ではない“普通のポータブルアンプ”、転じて“ふつポタ”という名前になっている。
ただし“普通”と言いつつ、音質や使い勝手、サイズなど全方位で一般的なポータブルアンプに見劣りせず、コストパフォーマンスは極めて高い。製品はハンダ工作を必要とする「キット版」と、同じ部品が組み立て済みで封入されている「半完成版」をラインナップ。それぞれ別売りのオペアンプ、リチウムポリマー電池、ケースを組み合わせることで完成する。
製品は、ハンダ工作が必要な「キット版」と組み立て済み「半完成版」の2タイプからチョイス可能。なお、キット版の難易度は高め | |
両製品ともに内容部品は共通で、それぞれタカチ製ケースとリポバッテリー、オペアンプは別途購入が必要だ |
反転チャージポンプで負電源を生成してオペアンプを両電源駆動する仕様で、コンパクトながら大出力が可能。DIPおよびSOPの各種オペアンプに対応するほか、タカチ電機工業製のモバイルケース「MX2-6-5BB」にそのまま搭載することができる。なお、オペアンプはICソケット化も可能なものの、その場合は指定ケースに収納できないため注意が必要だ。
電源は、microUSB入力の充電器と別売りのリチウムポリマー電池を組み合わせ、一般的なポータブルアンプやスマートフォン同様に充電できる。
加工済みの専用フロントパネルが付属。音声入出力やmicroUSBの充電端子、電源スイッチ、ボリューム、インジケータなどが並んでいる |
なお「キット版」の場合は、1608サイズの抵抗・コンデンサ、microUSB、SOT23パッケージのハンダ付けが必要。ショップによれば「基板面積が狭く面実装タイプの部品もあるため、中上級者向け」とのこと。基本部品が組み立て済みで手に入る「半完成版」とは1,000円差だが、工作の楽しさを追求したい人は挑戦してみよう。
文: GDM編集部 絵踏 一
三月兎1号店: https://www.gdm.or.jp/shop/usagi-1/