2016.05.12 11:19 更新
2016.05.12 取材
組込みシステムにも最適な小型デスクトップPC「BRIX」シリーズを展開するGIGABYTE TECHNOLOGY(本社:台湾)ブースで、まもなく登場予定の最新モデル「BSi7G6-950」を発見。厚さ30mmの超スリムサイズながら4K / 60Hzの4画面表示に対応する期待の新製品を一足先にチェックしておこう。
4K液晶ディスプレイ×4による圧巻の実動デモ。すべての画面で動画を再生していたがコマ落ちなどは一切発生しない |
小型デスクトップPC「BRIX」シリーズを積極的に展開するGIGABYTE。今回のJapan IT Weekでは、4K / 60Hzの4画面表示に対応する最新モデル「BSi7G6-950」を持ち込んだ。
従来よりサイズは大きくなったものの、VESA規格に対応するため液晶ディスプレイ背面に設置できる |
従来のNUC風スタイルから、スリムデスクトップ風へと外観デザインを刷新。さらにCPUとGPUのヒートゾーンを完全に分離し、個別に冷却するデュアル冷却システムを採用することで、コンパクトPCの課題である騒音や発熱の問題をクリアしているという。
CPUとGPUの冷却機構は完全に分離。展示デモはサンプル品のためCPUファンの回転数調整がうまく働いていなかったが、製品版では冷却性能だけでなく静音性も確保されているという | |
筐体の両側面にはメッシュ仕様の吸気口を備える |
CPUは4コア8スレッドのCore i7-6700HQ(4コア / 8スレッド / 定格2.60GHz / バースト時3.50GHz / キャッシュ6MB)で、グラフィックスカードには4ポートのDisplayPortを備えるGeForce GTX 950を標準装備。さらにオプション扱いながらCPU内蔵のグラフィックス出力として、HDMI1.4b、miniDisplayPort1.2、DisplayPortを追加できるなど、柔軟なカスタマイズに対応するのも特徴だ。
ディスプレイ出力はDisplayPort×4を標準装備。USBポートはUSB3.0×3に加え、Type-AとType-CのUSB3.1を各1ポート搭載する |
その他スペックは、チップセットがIntel QM170、メモリスロットがDDR4-SODIMM×2(2,133MHz / 最大32GB)、ストレージはM.2(PCI-Express3.0対応)×2で、ネットワークはギガビットLAN(Intel i219LM)、IEEE 802.11ac無線LAN、Bluetoothに対応。インターフェイスはUSB3.1×2(Type-A / Type-C)、USB3.0×3、オーディオ入出力×2。電源は135W ACアダプターが付属される。
増設が必要なメモリやストレージには、従来通りドライバ1本で簡単にアクセスが可能 | |
メモリはDDR4-SODIMMに対応し、M.2スロットはWi-Fi+Bluetoothコンボカード用を合わせて計3基備える |
なお発売日や価格など詳細については未定ながら、コンシューマー向けにCPUを変更したモデルや、2.5インチベイを備えるバリエーションモデルが用意される予定とのこと。
文: GDM編集部 池西 樹
2016 Japan IT Week 春: http://www.japan-it.jp/