2016.05.13 13:15 更新
2016.05.13 取材
サーバー・ワークステーション向け製品を得意とするSuper Micro Computer, Inc.(本社:アメリカ カリフォルニア州)ブースでは、高密度サーバー向けの新製品を展示中。ラックマウントの限られたサイズで、ストレージ搭載能力を飛躍的に向上させた秘密とは?
現行のラックマウントサーバーで多く用いられている、フロントアクセス方式リムーバブルベイ。メンテナンス面では非常に有効な方法だが、実装スペースが限られることからストレージ搭載能力が制限されるというデメリットがあるのはご存知の通り。そんなデメリットを解消するべくSUPERMICROからリリースされた新製品を早速ご紹介しよう。
ドライブベイを縦に配置することで、4Uラックマウントサイズに60台のストレージを搭載できる「SSG-6048R-E1CR60N」 |
「SSG-6048R-E1CR60N」は、ドライブベイを縦に配置することで、4Uラックマウントサイズに最大60台の2.5 / 3.5インチドライブを搭載できる超高密度サーバー。
担当者によれば、最大60台のドライブを搭載するためストレージベイはツールレス構造が必須条件。またフロントパネルが空いたため、LEDディスプレイを搭載し、メンテナンス性に配慮したという |
ドライブの増設・交換する際には、ラックから本体を引き出す必要はあるものの、拡張性は大幅に向上。フロント部にはステータスを表示するLEDディスプレイが実装され、システム画面を確認することなくドライブの状態をチェックすることができる。
電源ユニットや冷却ファンもすべてホットスワップに対応。さらにモジュラー式のためツールレスで交換できる |
またドライブベイはすべてホットスワップに対応。さらにツールレスのトレイ式ベイを採用するため、システム運用中にドライブが故障した場合でも即座に交換することができるよう設計されている。
フロントベイの後ろに跳ね上がり式のドライブベイを搭載する2Uラックマウントサーバー「SSG-2028R-NR48N」 |
「SSG-2028R-NR48N」は、フロントベイに加え、跳ね上がり式のドライブベイを搭載する2Uラックマウントサーバー。実装ドライブは2.5インチに制限されるものの、最大で48台のドライブを増設可能。NVMeプロトコルにも対応するため、SSDを組み合わせれば超高速なストレージサーバーを構築できる。
後方のドライブベイは、両サイドにあるレバーを押しながら引き上げることができる | こちらもツールレスマウンタを採用しており、ドライブの交換は簡単だ |
いずれの製品ともプロセッサはXeon E5-2600 v4 / v3シリーズをデュアル実装でき、メモリスロットはDDR4-2133×24(ECC対応 / 最大3.0TB)を搭載。さらにリア部には2.5インチ×2のホットスワップベイも標準装備され、ストレージ用ドライブとシステム用ドライブを完全に切り分けて運用できる。
内部スペースの問題で高性能化が難しかったラックマウントタイプの高密度サーバー。「SSG-6048R-E1CR60N」や「SSG-2028R-NR48N」では、比較的大型のマザーボードを搭載できるため、システムのパフォーマンスも向上しているとのこと |
文: GDM編集部 池西 樹
2016 Japan IT Week 春: http://www.japan-it.jp/