2016.05.13 16:01 更新
2016.05.23 取材
Micron Technology(本社:アメリカ アイダホ州)ブースでは、今年4月に発表された最新NVMe SSD「9100 PCIe NVMe SSD」のパフォーマンスデモを実施。さらにトークセッションでは、コンシューマー向け新モデルの話も聞くことができた。
Micronブースでは、ラックマウントサーバーとタワーサーバーの2つの環境にて、エンタープライズ向けNVMe SSD「9100 PCIe NVMe SSD」による実動デモを実施 |
Micronでは、「データーセンター展」に合わせ、今年4月にアナウンスされたばかりのエンタープライズ向けNVMe SSD「9100 PCIe NVMe SSD」によるパフォーマンスデモが行われていた。
ベンチマークでは4台のSAS SSDによるRAID 10環境を超える性能を発揮し、既存システムで主流のSATA / SAS SSDとの優位性を証明。さらに担当者によれば、安定性や耐久性にも優れており、Intelが独占しているエンタープライズ向けNVMe SSDの牙城を崩すことができる製品に仕上がっていると自信をのぞかせた。
「9100 PCIe NVMe SSD」は既にサンプル出荷が開始されており、評価は上々とのこと。またDRAMとNANDを混在させた「NVDIMM」についても準備が完了している |
ちなみに今回ブースに展示されていたのはエンジニアリングサンプルだが、既にMicronでは量産を開始。納品までにはやや時間がかかるが、製品の受注も可能とのこと。
「9100 PCIe NVMe SSD」なら、4台のSAS SSD「S630DC」によるRAID 10環境よりも高速なパフォーマンスを発揮。さらにグラフを見ると転送も安定していることがわかる |
またトークセッションではコンシューマー向け新製品に言及。実機の展示はなかったものの、同社初の3D TLC NAND採用SATA3.0 SSD「1100」シリーズと、MLC NANDフラッシュを採用するNVMe対応M.2 SSD「2100」シリーズを準備中。発売は前者が8月下旬頃、後者はそれよりもやや早く7月下旬頃とされる。
トークセッションで発表されたSSDのロードマップ。「1100」「2100」シリーズと同等のモデルはCrucialブランドからも発売される予定だ |
文: GDM編集部 池西 樹
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