2016.05.13 19:07 更新
2016.05.13 取材
株式会社アイティーシー(本社:東京都千代田区)は、ポンプレスで動作するというAuras Technology(本社:台湾)のオールインワン水冷キットを本邦初公開。開発が順調なら8月にも国内発売が開始されるかも。
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台湾の冷却モジュールメーカーAuras Technologyが開発したというポンプレスオールインワン水冷キット |
「組込みシステム開発技術展」に出展していたアイティーシーブースにて、ポンプレスで動作するというオールインワン水冷キットの実動デモが実施されていた。
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一般的なオールインワン水冷では水冷ヘッドにポンプユニットが実装されているが、ご覧の通り銅製のヘッドのみとなる |
担当者に確認したところ、冷却モジュールの受託開発を得意とする台湾メーカーAuras Technologyの製品で、CPUから発生する熱を使い冷媒液を対流させるというもの。2年前のCOMPUTEX TAIPEIでSilver Stoneがサンプル展示していたものと基本原理は同じようだ。
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Celeron G1820では発熱が少なくラジエターファンを止めてテストを実施。それでも温度は40℃前半で推移しており冷却性能は高そうだ |
デモ機ではCPUにCeleron G1820(TDP53W)を使用していたが、ラジエターのファンを回転させると温度が低すぎて対流が起こらないこともあるそうで、ある程度発熱量の多いCPUがオススメという。
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主にノートPC向け冷却モジュールを手掛けるAuras Technology。アップル、レノボ、デル、ASUSなどでも採用実績があるという |
まだエンジニアリングサンプルの状態だが、開発が順調に進めば8月には製品の販売ができるかもということなので、進捗を楽しみにしたい。
文: GDM編集部 池西 樹
2016 Japan IT Week 春: http://www.japan-it.jp/