2016.05.27 00:34 更新
2016.05.27 取材
今月いっぱいの5月31日(火)で閉店を迎えることになった、パソコンハウス東映。16年に渡って人気のパーツショップとして親しまれてきたお店とあって、閉店のアナウンスに驚くとともに、残念に思ったユーザーは多いはず。店頭のライトもいつもの“現金特価”から“完全燃焼”に変わり、営業も残すところあと4日。今日は同店の顔である塩原さんから、これまでの「パソコンハウスの思い出」をアレコレ語ってもらうことに。
いよいよ来る5月31日(火)をもって、我らがパソコンハウス東映も閉店です。思えばこのお店がオープンしたのは、2000年の2月27日のこと。ちょうど自分が東映無線に入社した頃のことでした。最初はラジオデパート店の方で勤務していましたが、しばらくしてこっちに移ってきて、それからもう10年くらいになるでしょうか。そう考えるとやはり寂しいもので、むやみに昔のことを思い出すもんじゃありませんね(笑)。お店としても、もう16年もここで商売をさせてもらって、これまで本当にお世話になりました。
今日のコレオシは、5月31日(火)で閉店を迎えるパソコンハウス東映から。最後に同店の顔である塩原さんに、お店のことをアレコレ語ってもらいましょう | |
ひと目で見渡せる店内には、自作マニアをうならせるアイテムが並ぶ。この光景ももうすぐ見納めだ |
閉店についての事情はこっちの記事を見てもらうとして・・・もう“ゴリオシ”するようなアイテムもないので、自然と思い出話になってしまいます。特に近頃は昔なじみのお客さんも毎日いらっしゃいますから、懐かしい話をする機会も多いんですよ。そもそもウチは、気になる新製品があれば何が何でも仕入れるっていうのがモットーなので、そのあたりが色んな方にご贔屓にしていただいた理由でしょうか。普通のマザーやVGAは置いてないですが、CPU・メモリ・HDDといった基幹パーツは、いつもアキバ最安を意識していました。
カウンター横にズラッと並んでるフラッシュメモリ系も名物で、これは大先輩がよそに先駆けて始めた伝統を引き継いだもんです。置いてるモデルも売れるローエンドばっかりじゃなく、珍しい最大容量のモデルとかやたら速いヤツとか、尖ったラインナップが揃うところもウチならでは。だって普通じゃ面白くないでしょ?
伝統的に基幹パーツの安さが魅力だったパソコンハウス。アキバ最安値をつけることも多く、注目のパーツショップの1つだった。そしてフラッシュメモリの取り扱いの多さも近隣随一で、最大容量・最速モデルが入荷するお店として知られていた | |
自作マニア御用達、パソコンハウスの隠れた名物は変換系の小物たち。特殊な変換からコネクタの向きの違いまで、よそでは扱わないアイテムもここなら見つかる |
それとちょっと地味ではありますが、ウチはとにかく変換系のアイテムが多い。私自身この手のモノが大好きなので、ケーブルしかりアダプタしかり、あまりよそで扱わないような特殊なものも少なくありません。店はそれほど大きくないにしても、“探し物が見つかるお店”とでも言うんですかね。そういうスタイルでこれまでやってきました。
変換系のアイテムは、店内のあちこちに散らばっている。目当てのモノが見つかる頃には、つい別のアダプタも手に持っていたり・・・ |
さてそんなパソコンハウス東映も、あと4日でお別れです。今後はテクノハウス東映と店舗統合という形になるので、私も向こうに移ることになります。特に百貨店の閉店みたいなことをするつもりもないので(笑)、31日(火)はいつも通りの時間まで営業して、いつも通りに閉める・・・そんな感じになるでしょう。それでは最後に、これまでパソコンハウスをご愛顧いただきまして、本当にありがとうございました。
閉店の日は特別なことをするつもりがないと言いつつ、“何か”の準備は周到に進められている模様。そして同店のマスコット(?)だった「3mさん」は、今後もTwitter人格として残るらしい |
文: GDM編集部 絵踏 一
パソコンハウス東映: https://www.gdm.or.jp/shop/phouse-toei/