2016.06.01 02:47 更新
2016.06.01 取材
「COMPUTEX TAIPEI 2016」開幕初日に立ち寄ったCooler Master Technology(本社:台湾)。メーカーが一番に見せたいであろう製品は後日ご紹介するとして、コンセプトモデルだという新型水冷ユニット「Hybrid Liquid」をチェックしておこう。
新作ミドルタワーPCケース「MasterCase Pro 3」に搭載されていたのは、「Hybrid Liquid」と仮に名付けられた水冷ユニット。見たところラジエターには120mm口径ファンをマウント。本来であれば、これをPCケース(シャーシ)の背面に固定するところだが、CPUソケットの真上に覆い被さるようなスタイルで設置されているのが特徴だ。
CPUソケットに覆い被さるユニットと言えば、今年2月に検証を行ったCORSAIR「H5 SF」を思い起こさせるワケだが、「Hybrid Liquid」はそれとも少々異なる。
ラジエターはCPUソケットの台座プレートにネジ留めされており、これを緩める事で角度変更が可能。つまりCPUソケット対して水平設置すれば、冷却ファンのエアフローはラジエターとCPUヘッド(ウォーターブロック)に向く。なるほど仮称「Hybrid Liquid」は合点がいく。さらに垂直に近い状態で設置にすれば、エアフローは上部への排気となり、PCケース内部への影響を最小限に抑える事ができる。
ブーススタッフによると、実際に発売の予定があるそうで、早ければ年内が目途。ラジエターが設置できない、省スペースPCに向けた製品である事は想像に難くないが、果たしてナロータイプ空冷の代替となり得るのだろうか。
(Nangang Booth No. Exhibition Hall 1 M0820)
文: GDM編集部 松枝 清顕
Cooler Master Technology: http://www.coolermaster.com/