2016.06.02 02:07 更新
2016.06.02 取材
毎年COMPUTEX TAIPEIに合わせ、メディア向けプレス発表会を開催するASRock Incorporation(本社:台湾)。今年は発表されたばかりのBroadwell-Eに最適な、コストパフォーマンスマザーボード「X99 TAICHI」と、「FATAL1TY X99 PROFESSIONAL GAMING i7」を持ち込んだ。
さまざまな用途に過不足なく利用できるよう、豊富な機能を低コストで提供する「TAICHI」シリーズが登場 |
高性能・高機能な製品を他社よりリーズナブルな価格で提供することで、これまで順調にシェアを伸ばしてきたASRock。近頃ではウルトラハイエンドやハイエンドな製品のラインナップも拡充しているが、今年のテーマは“原点回帰”。コストパフォーマンスを重視した新モデルとして「TAICHI」シリーズを発表した。
陰と陽を表す“太極”が語源の「TAICHI」シリーズ。今後ラインナップは拡充される予定だ |
シリーズ名の語源となるのは、陰と陽の異なる性質を持つものがバランスを取りつつ存在することを表す“太極”(TAICHI)。ひいては、性能・品質・価格すべてにバランスの取れた“オールラウンダー”として位置づけられる製品群がラインナップされるという。
ハイエンドモデルと比較しても遜色ない装備を搭載する「X99 TAICHI」 |
その第1弾製品としてデビューしたのが、Broadwell-Eにも対応するIntel X99 Expresマザーボード「X99 TAICHI」。同チップセットでは最高レベルとなる12フェーズの電源回路をはじめ、Ultra M.2×2、USB3.1(Type-A / Type-C)、デュアルIntelギガビットLAN、IEEE 802.11 ac無線LANなどの最新インターフェイスを搭載。
基板下側には太極図をモチーフにした大きなロゴがプリント。配線が特に多いIntel X99 Expressマザーボードで、美しくロゴを印刷するのは難しかったとのこと |
さらにメタル仕様のPCI-Express3.0(x16)スロットや、オーディオ回路・リアインターフェイス周りを保護するシールド機構などイマドキのハイエンドモデルに求められる機能を網羅する。それでいて販売価格は219ドルに設定され、Intel X99 Expressマザーボードのなかでは最高のコストパフォーマンスモデルと言えるだろう。
Ultra M.2やUSB3.1 Type-Cなど最新インターフェイスを網羅する |
なお担当者によれば国内発売は7月~8月予定で、市場想定売価は30,000円前後になる見込み。Broadwell-EでハイエンドPCを構築したい人には注目の製品となりそうだ。
こちらはほぼ同等のスペックを備えるゲーミングモデル「FATAL1TY X99 PROFESSIONAL GAMING i7」 |
またほぼ同スペックのゲーミングモデルとして「FATAL1TY X99 PROFESSIONAL GAMING i7」もリリース。カラーリングが赤と黒の「FATAL1TY」カラーに変更されている他、オーディオ機能には「Creative SoundBlaster Cinema3」を、USBポートには応答性に優れる「FATAL1TY MOUSE PORT」を搭載。さらに「XSplit 3-Month License」がバンドルされる。
カラーリングが大きく異なることから、色の好みで選ぶのもアリだ |
欧米向け価格は259ドル。国内発売はこちらも7月~8月予定で、市場想定売価は30,000円台を予定しているとのこと。
(Nangang Booth No. Exhibition Hall 4 L0410)
文: GDM編集部 池西 樹
ASRock Incorporation: http://www.asrock.com/