2016.06.02 03:41 更新
2016.06.02 取材
今年のCOMPUTEX TAIPEIではグラフィックスカードメーカーを中心にVRイベントが満載。ZOTAC International (MCO) Ltd.(本社:香港)も例外ではなく、バックパック型のVR向けGeForce GTX 980搭載PC「ZOTAC Mobile VR」をお披露目。ブースでは実際に装着・プレイできるが、はたしてその臨場感は如何に。
「ZOTAC Mobile VR」は、PC本体と大容量バッテリーを内蔵させたVR向けバックパック型PC。GeForce GTX 980を内蔵するCube型PC「MAGNUS EN980」をベースにしたカスタムモデルで、ヘッドセットとコントローラには「HTV Vive」と「専用コントローラ」が採用されていた。
ヘッドセットやコントローラに加え、PC本体を身につけることができるため、配線を気にすることなく動き回ることができる |
元来パフォーマンスを重視して設計された「MAGNUS EN980」をベースにしているだけに、顔の動きに瞬時に追随して画像が表示。コマ落ちなどもなく没入感のあるゲームが楽しめる。さらにケーブルが足元にないため、ゲームプレイ中に邪魔にならないのも大きなメリットだ。
バックパック内には約3時間の連続駆動が可能となる大容量バッテリーを内蔵する |
約3時間の連続駆動を可能にするため、本体重量は約4.5kgとやや重め。ただしショルダーハーネス部が広いため重量が分散し、デモプレイ中に気になることはなかった。元々それほど長時間連続で遊ぶことができるものではないため、大きな問題にはならないだろう。なお発売時期や価格は未定で、システム構成も今後変更される可能性がある。
実際に筆者もVRを体験。ゲーム本番ではいきなりゾンビが走って襲ってくるので、何度も後ずさりしてしまった |
5月26日付けプレスリリースにて既報の「MAGNUS EN980」。CPUにはCore i5-6400を搭載する |
またブースには「ZOTAC Mobile VR」のベースにもなった高性能ゲーミングCube型PC「MAGNUS EN980」のスケルトンモデルも展示。不明だった内部構造が判明したので画像を中心に紹介しておこう。
アクリルケースを採用するスケルトンモデル(展示デモ用)も用意され、内部構造を確認することができる |
実装されるラジエターは一般的な120mmサイズで、CPUとGPUにはそれぞれ水冷ブロックを搭載。またメモリスロットや2.5インチドライブベイ、M.2スロットはすべて基板裏側に集約されており、底面カバーを取り外すだけで増設や交換ができる。なおグローバル発売は6月下旬から7月上旬で、国内発売も予定されている。
(Nangang Booth No. Exhibition Hall 4 M0731a)
冷却システムには120mmラジエターを備えるオールインワン水冷を採用。CPUだけでなくGPUにも水冷ヘッドが実装され、まとめて冷却する仕組み |
文: GDM編集部 池西 樹
ZOTAC International (MCO) Ltd.: http://www.zotac.com/