2016.06.02 04:16 更新
2016.06.02 取材
Thermaltake Technology(本社:台湾)ブースの入り口で取材班を歓迎してくれたのは、ズラリ並んだマルチカラー対応のLEDファン。回っているのはアキバでもヒットを飛ばした256色発光の「Riing」シリーズだが、今回新たにケース外からイルミネーションを制御する技術が披露された。
度肝を抜かれるThermaltakeブース入り口の48連装ファン。さぞかし涼しいと思いきや、全ファンが超低回転でコントロールされ、会場の熱気を吹き飛ばすには及ばない。ちなみにその制御ユニットこそ、この展示のキモだったりする |
Thermaltakeから昨年に発売されたLEDファン「Riing 256 Color LED」シリーズは、マシンのドレスアップを目論むユーザー御用達の人気モデルだ。256色に発光するLEDリングを搭載したファンで、なかなか高価な製品ながら、入荷すればたちまち完売。256色から好みのカラーを設定できるのはもちろん、複数の発光パターンをスイッチできるなど、イルミネーションの多彩さは際立っている。
ただしその制御を行うコントローラはボタン式で、ファンのカラーを変更するには都度ケースを開く必要があった。発光色の選択も「好みのカラーが巡ってきたタイミングでロックボタンを押す」といったアナログなもので、この点に不便さを感じていたユーザーも多かったハズ。その難点を改善する、ユーザー待望の新型コントローラが今回の主役だ。
まず光らせる対象であるLEDファンに仕様変更はないため、既存のユーザーは安心してほしい。今回新たに発表されたのは、新設計の専用コントローラ「Digital Fan Hub」。ボタンなどのないシンプルなフェイスで、その代わりに専用ソフト「Riing RGB Software」を使用し、PC上からダイレクトに接続されたLEDファンを制御できる。
もう都度ケースを開け閉めすることなく、直感的なマウス操作のみでイルミネーションを変更できるようになったというから、既存ユーザーにとっても朗報だ。いざ発売されたなら、ぜひとも新コントローラにスイッチしたいところ。
新型コントローラの「Digital Fan Hub」。LEDファンとセットになったスターターキットに同梱され、コレ1基で最大3基のファンを制御できる |
ちなみに1基の「Digital Fan Hub」には、最大3基のファンを接続可能。さらに最大16基のコントローラをデイジーチェーンで連結することが可能なため、理論上は最大48基のファンイルミネーションを単一システムから操作できる。
国内正規代理店の株式会社アスク(本社:東京都千代田区)担当者に聞いたところ、「準備ができ次第、必ず取り扱う」と国内販売はほぼ決定している模様。新コントローラは、従来通りLEDファン(既存モデルと同じ)とのセットパッケージ「TT Premium Edition」に同梱され、販売される予定だ。
(Nangang Booth No. Exhibition Hall 1 M0110)
専用ケーブルにて、コントローラ同士のデイジーチェーンに対応。ボトムのディップスイッチ設定による個別認識が可能で、やろうと思えば入り口の48連装ファンを1台のマシンから制御できる |
文: GDM編集部 絵踏 一
Thermaltake Technology: http://www.thermaltake.com/