2016.06.03 16:02 更新
2016.06.03 取材
Grand Hyatt Taipeiの一室で行われているEVGA Corporation(本社:アメリカ カリフォルニア州)のプライベート展示会で、これまでの概念を覆す斬新なPCケース「DG-8」シリーズが登場。コイツが実に面白い。
グラフィックスカードやマザーボード、電源ユニットなど、ハイエンド系パーツで人気のEVGA。時節柄、X99 Expressマザーボードや、Pascalアーキテクチャ搭載グラフィックスカードが中心と思いきや、意外なところでPCケースの良品を見つけた。執筆時点、あと7日でプレオーダーがスタートするという「DG-8」シリーズがそれだ。
E-ATXフォームファクタまで対応するという「DG-8」シリーズは、廉価版「DG-84」(通常売価99.99ドル)からフル装備の「DG-87」(通常売価179.99ドル)まで合計4つのバリエーション展開。ホテルの一室を借り切ったプライベートルームでは「DG-87」の実機に触れる事ができた。
要するに、通常PCケースはフロントパネルを正面に見据え、左右のサイドパネル、バックパネルや電源ユニットのコンセント部分が背面になるスタイルで設置・運用する。これを打ち破り、現状スタイルの左サイドパネル面を正面とし、フロントパネルを「右側面」、リアを「左側面」、右サイドパネルを「リア面」と考えるワケだ。
ここからは「DG-8」で言うところのレイアウトで進めていこう。フロントパネルは大きな窓が付き、マザーボードやグラフィックスカード、電源ユニット、ストレージが丸見え状態になる。それはちょうど大型液晶テレビのようなイメージで、右下に目を移すとデジタル表示が確認できる。これはもちろん「チャンネル」ではなく、ファンコントローラー機能に該当。セレクトボタンにより、制御するファン(吸気または排気)を選択。上下ボタンにより0~100%範囲で、回転数が変更できる。さらにEVGAのオーバークロックツール「Precision X」で、グラフィックスカードの最大ブーストクロックで固定ができる「K-BOOST」ボタンも備えた。
なお、外装パネルはプラスチック製で、両サイドパネルとリアパネルはワンタッチで着脱が可能。左サイドに集約されるケーブル類は、右サイド背面から引き出す事ができる。
気になる販売については、8月頃を予定。ただし日本国内市場では販売チャンネルが整ってないため、店頭に陳列される予定はないという。気になる人はEVGA直販サイトを利用するしかない。
文: GDM編集部 松枝 清顕
EVGA: http://www.evga.com/