2016.06.04 00:01 更新
2016.06.04 取材
RAIJINTEK Corporation(本社:台湾)ブースレポート第2弾は、オープンフレームケース「PAEAN」をお送りする。今、"オープンフレームケース”と聞いて、どんなスタイルを思い浮かべるだろうか。以前なら"まな板”または"ベンチ台”の類いだったが、現在の自作PC市場では多くの人が縦置きデザインのアレを想像するだろう。
RAIJINTEKブースでは、”あのPCケース”にソックリなオープンフレームケースが注目を集めていた。
あのPCケースとはもちろんThermaltake「Core P5」を指す。確かに構成パーツの配置など類似点は多くみられるものの、後発の強みでオリジナル要素も随所に見て取れる。
どうしても両者を見比べてしまうワケだが、360mmサイズラジエターを右側の縦列に配置し、E-ATXまで対応するマザーボードエリアは左側にマウント。その中間にはリザーバータンクの設置スペースを設け、スタンドの役割を果たす四隅のポールまで実によく似ている。では異なる点を見ていこう。
「PAEAN」の構造は2層だ。フロント部には4mm厚強化ガラス、そしてマザーボード固定面のアルミニウム製プレート、さらに背面にも4mm厚の強化スモークガラスを装着。構造上、ポールは2本に分割され、各層のプレートおよび強化ガラスがジョイントされている。
また、ストレージ搭載スペースはマザーボード背面エリアに用意。電源ユニットはマザーボードの真後ろの同一層にマウントされる。このように設置場所に改良を加える事で、ボディの高さを低く抑えることに成功。外形寸法はW288×D590×H420mmにまとめられた。
さらに「PAEAN」は横置きにも対応。まさしく”まな板”または”ベンチ台”スタイルとしても運用できる。
製品化されれば、いろいろな意見が出るだろう。とはいえ、ライバル同士が切磋琢磨しながら、よりよい製品ができる状況は市場にとってプラスになる。さてどうなることやら。
文: GDM編集部 松枝 清顕
Raijintek Co Ltd: http://www.raijintek.com/