2016.06.05 03:49 更新
2016.06.05 取材
Deepcool Industries(本社:中国)ブースからのレポートその2は、水冷ユニットとPCケースが一体になった「New Ark」が主役。PCを美しく魅せるためには、それなりにテクニックが必要。でもこのPCケースなら、不器用な筆者でも上級者顔負けの魅せるPCが作れるかも。
DeepCoolブランドに”Captain Genome Cooling System” 「GENOME」という製品がある。「CES 2016」でも出展された、水冷ユニットのために設計された専用PCケースで、海外では250ドル程度で販売されている。
このモデル最大の特徴は、オールインワン水冷ユニットと、それを構築するために専用設計されたPCケースがセットになっているところにある。フロントパネル中央部には、らせん状に配管されたチューブにカラフルな冷却水が循環し、360mmサイズラジエターをトップマウント。あとはポンプ一体型ウォーターブロックを、CPUにセットするだけで、水冷環境に最適化されたPCが完成する。
このたび披露された「New Ark」はコンセプトを同じく、さらに手を加えたクールな製品に仕上げられている。
PCケースは、トップからフロントにかけて溝が設けられ、トップパネル面に水冷チューブを配管。さらにエルボータイプのフィッティングにより、フロントパネル面を通り、リザーバーへと接続される。
水冷ユニットは、既存の「CAPTAIN 360 EX」がベースとされ、120mm口径ファン3基を搭載する360mmサイズラジエターは、マザーボード右横にセットされていた。
至れり尽くせりの「New Ark」だが、フロントの配管部分にはLEDストリップも装着されるとか。市販のイルミネーションアイテムを追加することで、さらにドレスアップを楽しむ事ができる。
なおグラフィックスカードも”魅せる”が基本。ライザーケーブルは別途用意する必要があるものの、縦レイアウトの拡張スロットを装備。さらに重量級グラフィックスカードのマウントを想定し、電源ユニットカバー上部には、設置用の台座も用意され、アクリル窓に向けてグラフィックスカードがマウントできる。
自作派のツボを押さえた秀作は、すでに市場想定売価が349ドルと発表されている。洗練された「New Ark」なら日本市場でも十分勝負できるのではないか。
(Nangang Booth No. Exhibition Hall 1 J0301a)
文: GDM編集部 松枝 清顕
Deepcool Industries: http://www.deepcoolglobal.com/