2016.06.05 14:56 更新
2016.06.05 取材
ENERMAX Technology(本社:台湾)は今回のCOMPUTEXで、次期フラッグシップCPUクーラー「ETS-T50 AXE」を投入した。冷却ファンには発光が美しい「VEGAS FAN」を搭載。ポイントはその背面の仕掛けにあった。
ENERMAXはサイドフロー型CPUクーラーの新製品を披露。モデルナンバーを「40番台」から「50番台」に世代を交代。その完成度は高く、いつでも市場に出せる準備が整えられていた。
「ETS-T50 AXE」の展示サンプルは、ブラックとホワイトの2色。いずれもLED内蔵でTwister Bearing仕様の冷却ファンを搭載し、ブラックモデルには独特な美しさが定評の「VEGAS FAN」を採用。ホワイトモデルは白色LEDタイプだ。また、動作開始時に10秒間だけを逆回転させ、ブレードについたホコリを吹き飛ばす特許技術「Dust Free Rotation」(DFR)採用も予告されている。
加えてヒートパイプ周りの冷却効率を向上させる「Vortex Generator flow」(VGF)、15%以上の風圧向上を狙う「Pressure Differential Flow (PDF) design」も特徴のひとつだ。
そして最大の見せ場は背面にある。新たに装着されたプラスチックカバーには、整流効果が期待できるフィンが設けられ、熱せられた空気を素早く排出。さらにフィンが回転するため、排出方向を自在に変更できる。PCケースのエアフローレイアウトに合わせ、最適な風の流れが構築できるという計算だ。
その他5本のヒートパイプはダイレクトタッチ式を採用。サポートTDPは250Wを謳い、あとは正式アナウンスを待つばかりだ。
(Nangang Booth No. Exhibition Hall 1 I0507)
文: GDM編集部 松枝 清顕
ENERMAX: http://www.enermax.com