2016.06.06 11:20 更新
2016.06.06 取材
Antec(本社:アメリカ カリフォルニア州)レポート第2弾は、気になるPCケースの新作をご紹介しよう。COMPUTEX開催期間中に合わせて持ち込んだのは、Mini-ITX対応の大型Cube「CROWN」。素材は初の試みとなる強化ガラスと、アルミニウムシャーシで構成。これまでの印象とはガラリと違った意欲作だ。
Grand Hyatt Taipeiの一室で行われているプライベート展示会で異彩を放つ「CROWN」。Antecの創立30周年を記念した”特別なモデル”だ。
その意気込みは外観スタイルから感じ取ることができる。明らかにこれまでのAntecとは違ったデザインと、初となる3mm厚強化ガラスを外装に使用。シャーシのアルミニウム素材(2~5mm厚)もAntecらしからぬチョイスで、ひと目でメーカーを言い当てる事はまずできない。
対応フォームファクタはMini-ITX。外形寸法はW430.7×D339×H236mmで、比較的大型な印象。担当者によると、Mini-ITX対応ながら拡張性を確保。デザイン性を重視した結果、この大きさに落ち着いたという。
外から透けて見える内部を見ると、マザーボードトレイはシャーシのさらに内側に垂直レイアウト。バックパネルを上方向に固定する。また電源ユニットはボトムマウントで、冷却ファンはシャーシトップ部に、120mm口径LED内蔵タイプが装着される予定。120mmサイズラジエターの設置にも対応する。
スペック表によるとドライブベイは、3.5インチシャドウベイ×2段、2.5インチシャドウベイ×4段。シャーシ底面からはシャドウベイユニット”らしきもの”が確認できる。
また底面を見ると、電源ユニット内蔵冷却ファン用の通気孔が設けられ、四隅には円形のインシュレーターが装着されていた。
ちなみにゴールドモデルを中心に紹介したが、シルバーも用意され、カラーは全2色で展開。気になる日本市場での販売開始は、現時点で9月目標。市場想定売価は約190ドル程度とされている。
文: GDM編集部 松枝 清顕
Antec: http://www.antec.com/