2016.06.06 14:00 更新
2016.06.06 取材
二階部分にテラスを設け、今年も巨大なブースを構えるIn Win Development(本社:台湾)。「強化ガラスの元祖は我々だ」と笑顔で話す担当者から、期待の新製品「303」についてあれこれ話を聞いてみた。
広い敷地にPCケースをモチーフとした”建造物”を構えるIn Win。今年の目玉は既に製品サイトも公開済みで、間もなく販売が開始されるというミドルタワーPCケース「303」だ。なおカラーはブラックとホワイトの2色で、イエローは展示用サンプルらしい。
In Winといえば、これまで2013年にデザインPCケース「Tou」、さらに「D-Frame」、2015年には「805」の詳細検証をお届けした。鉄とプラスチックが常識だったPCケースに、新素材として強化ガラスを採用。昨今の強化ガラス採用ブームの源流は、In Winにあった。
早ければ6月ないし7月には出荷が開始されるスケジュールの「303」は、サイドパネルに強化ガラスを採用するミドルタワーPCケース。フォームファクタは「805」と同じATXに対応。ただし外形寸法は「805」のW205×D476×H455mmに対し、「303」はW215×D480×H500mmとされ、それぞれ若干のサイズアップが図られている。
左サイドパネルを開くと、ドライブベイを無くした広い空間を確保。フロントボトムには水冷ポンプ+大型リザーバーも搭載できる。担当者曰く「ユーザーの想像力により、自由に自作を楽しんで欲しい」というコンセプトが「303」のベースになっているという。
内部構造で最も興味深いのは、電源ユニットが縦にトップマウントされている点。これにより、最大360mmサイズまで対応するラジエターは、中央部で天板から垂直にマウントする事になる。トップパネルに通気孔はなく、密閉されているところは面白い。
冷却がやや懸念されるが、リア120mm口径×1基に加え、ボトム面にも120mm口径ファンが3基搭載可能。上昇する熱に逆らわず、下から上へのエアフローレイアウトが基本に据えられている。
また、フロントアクセスポート周りとロゴ部分が発光する「Neon」ギミックを装備。強化ガラスのエッジ部には、プラスチック製のガードを装着。落としても割れにくいそうで、早くから強化ガラスを採用した「先駆者ならではの配慮」(担当者)だとか。
その他詳細については、公開中の製品サイトを参照のこと。既にダウンロードできるマニュアル(PDF)には、日本語表記もあり、あとは国内市場での登場を待つばかりだ。
(Nangang Booth No. Exhibition Hall 1 J0606)
文: GDM編集部 松枝 清顕
In Win Development: https://www.in-win.com/