左右分割の3D動画を1枚に合成。2D動画の3D変換も可能な3D保護フィルム

3Dゴーグルなどの装置は不要、貼るだけで3Dコンテンツが視聴できる保護フィルムが登場。iPhoneが手軽に3D対応スマホに変身する

最近はスマートフォンで手軽に3D動画を視聴できる3Dゴーグルが数を増やしているが、今回発売されたのは、なんと3D対応の液晶保護フィルム。iPhone 6 / 6sに対応する保護フィルムで、貼り付けるだけで3Dコンテンツの視聴が可能になるというシンプルさが魅力だ。

メーカー推奨の3D視聴アプリとして挙げられている、「Eye 3D」のダウンロード用QRコードがパッケージに記載。貼り付けた後はアプリ上のキャリブレーション画面で状態をチェックする必要があり、通常のフィルムよりも慎重な貼り付けが要求される。チェックして問題がなければアプリ上から動画サイトへアクセス、3D動画が視聴できるようになる。

キャリブレーション画面にて、縞の方向が縦になっていればOK。フィルムで特殊な効果をつけているため、斜めから覗きこむとプリズムのような見え方になる
推奨アプリとして挙げられているのが「Eye 3D」。キャリブレーションや動画サイトへのアクセス、写真撮影用のカメラ機能、インフォメーションやバグ報告（日本語対応）などが並んでいる
写真では分かりにくいものの、確かに動画を立体的に観ることが可能。特に人が並んでいるような画面では、その奥行の違いを認識することができる

「Eye 3D」アプリでは、画面を左右に分割表示するサイド・バイ・サイド方式の3D映像を1枚の3D映像へと合成できるほか、一般的な2D動画を擬似的に3D変換する機能を搭載。さらに、アプリ内のカメラ機能で撮影した写真を3D表示する機能も備えている。

3D映像は手動でのピント調節が可能で、スマートフォン画面との距離に応じてユーザーが設定できる。

アプリの設定では、左右分割の3D動画を1枚に合成するのはもちろん、2D動画の3D変換も可能。撮影した写真の3D表示も可能で、観る位置に応じた手動のピント調節にも対応している

ただしこの「Eye 3D」アプリは無料版と有料版（240円）があり、“お試し用”にあたる無料版ではキャリブレーションとサンプル画像の視聴しかできない点には注意が必要。その他無料の3D視聴アプリでも利用できる可能性はあるが、ショップでは「推奨アプリの動作、対応アプリについては保証対象外」と説明している。

有料版への投資を惜しまない、あるいは自分で対応アプリを探し出せる上級者向けのアイテムと言えそうだ。

文： GDM編集部 絵踏 一
あきばお～零： https://www.gdm.or.jp/shop/akibaoo-0/