2016.06.27 00:00 更新
2016.06.27 取材
自作派たちの周りで発掘された、懐かしのPCパーツを紹介する「懐かしのPCパーツ図鑑」。今回ご紹介するのは、TSUKUMO eX.スタッフのMさんが未使用で保管していたオウルテック製MicroATXケース「OWL-PCBM-01(B)/300」。新製品と言われれば今でも通用しそうな完成度の高さに注目だ。
なぜ未使用だったのか。今となっては購入した理由もあやふやですが、なにかの機会にセカンドマシンでも組もうと思っていたのでしょう。ほぼ新品に近い状態で、自宅の物置から発掘されました。発売は2005年10月。ところが10年以上前のPCケースとは思えない出来栄えなんですよ。
縦置き、横置き両対応のMicroATXケース「OWL-PCBM-01(B)/300」 |
MicroATX対応ですが、外形寸法はW135×D375×H350mmと、最近のPCケースであればMini-ITX対応と言われても不思議ではないコンパクトサイズ。なにより、MicroATX対応の縦置きタイプは現在もラインナップが少なく、今ここで陳列しても売れちゃうと思います。
初代は2003年に発売。今回紹介した「OWL-PCBM-01(B)/300」は電源強化のマイナーチェンジ版だ |
ドライブベイレイアウトは5.25インチベイ×1のほか、3.5インチシャドウベイ×1、3.5インチオープンベイ×1、拡張スロットは4段。極めつけは、標準搭載の電源ユニットにSeasonic製のSFX 300Wタイプ「SS-300SFD」を採用している点。さすがオウルテック(Seasonicの正規代理店)というところですが、なかなか贅沢な仕様といえます。
Seasonic製のSFX 300W電源ユニット「SS-300SFD」。実のところ今でも購入可能で約6,000円で販売中 |
これでいくらだったかというと、当時のツクモパソコン各店では販売価格が10,500円でした。5.25インチベイは取っ払い、ストレージスペースを増やして、フロントI/OをUSB3.0に変更。電源はもちろんこのままSeasonic製で約10,000円なら、たくさん売れそうな気がします。SkylakeベースのCPUとマザーに、補助電源コネクタが無いロープロファイル対応のGeForce GTX 950あたりを積んだら、かなり面白いPCになりますよ。
イマドキのケースでは不要とされることが多い5.25インチベイや3.5インチオープンベイをなくせば、スペースに余裕が生まれそう | リアには60mmファンを1基搭載。「うるさいので、使う時には外す予定だった」という |
文: GDM編集部 Tawashi
TSUKUMO eX.: https://www.gdm.or.jp/shop/tsukumoex/
オウルテック: http://www.owltech.co.jp/