2016.06.29 00:00 更新
2016.06.29 取材
TSUKUMO eX.で人気のMini-ITX対応PCケース、Fractal Design「Define Nano S」をスタッフのIさんがコレオシ。Mini-ITX規格にながら拡張性に優れた本格派PCケースで、先日ホワイトモデルが追加発売。人気の理由を聞いてみよう。
初めてサンプルを見たとき、自分も含めスタッフが全員思ったことは「Mini-ITX対応ケースなのに大きい」でした。外形寸法はW203×D400×H330mmと、たしかに似たようなサイズのMicroATXケースも存在します。店内のMini-ITX対応ケースコーナーに並べてもやっぱり大きく感じますね。おかげでここまで拡張性があるMini-ITXケースも、なかなか珍しいんですよ。
ヘアライン調のフロントパネルはすっきりとしたデザイン。このシンプルさが日本市場で人気となる理由のひとつ |
そもそも、本格的なDIY水冷の構築まで視野に入れた作りのため、ラジエーターもフロント部には280mmサイズまで、トップ部には240mmサイズまで搭載できます。さらに、重量級グラフィックスカード(最大315mmまで)や大型CPUクーラー(高さ162mmまで)の搭載も問題なし。最近はハイエンド志向のMini-ITX対応マザーも増えたので、小型で強力なゲーミングPCが組めるというワケです。
ドライブベイがないため、Mini-ITX対応ながら非常に広く感じる内部。アレコレといろいろな構成を楽しむことができる |
唯一気になる点として、グラフィックスカードと電源ユニットとの空きスペースがあまりないところ。リファレンスデザインのような外排気であれば問題ないですが、多くのオリジナルVGAクーラーモデルでは、電源ユニットと近いため吸気が気になります。
拡張スロットは2段。Mini-ITX対応という点を考えれば十分だが、グラフィックスカードと電源ユニットとの空きスペースにはなにか対策が必要かもしれない |
そんな時、自分で組むならSilverStone「PP08」と最近バリエーションが増えてきたSFX電源ユニットを購入。10mmオフセットされるので、グラフィックスカードとのスペースも20mm近くは確保され、エアフロー問題も無事解決。「Define Nano S」の購入を検討している人は、是非試してください。
SilverStoneから発売中の「PP08」(税抜980円)。SFX電源ユニットをATX電源化できるオフセット仕様の変換ブラケットで、Mini-ITX対応の小型ケースを使う自作シーンで活躍する | |
現在は発売当初はなかったホワイトモデルも販売中。ブラックのアクリルウィンドウモデルを含め3モデルが購入可能できる |
文: GDM編集部 Tawashi
TSUKUMO eX.: https://www.gdm.or.jp/shop/tsukumoex/
Fractal Design: http://www.fractal-design.jp/