2016.07.07 00:06 更新
2016.07.06 取材
あらゆる文具や紙製品、オフィス用品が一堂に集結する、日本における文具業界最大の商談会「第27回 国際文具・紙製品展」(通称:ISOT)が東京ビッグサイトで開幕した。まずその第1弾としてご紹介する取材記事は、天野製作所が手がける、ハイテクな“光るハンコ”こと「プロジェクタースタンプ」だ。
世界中から文具・紙製品が一堂に集結する、国内最大の文具商談会「ISOT」が6日(水)に開幕。たまにはパーツを離れて、文具系のイチオシをウォッチしにいこう |
世界中の39カ国から2,280社が出展する「国際文具・紙製品展(ISOT)」が7月6日(水)に東京ビッグサイトにて開幕した。一般来場者をシャットアウトして行われる、国内最大の文具業界関係者による“商談会”。第27回目となる今年は、7月8日(金)までの3日間に渡り、のべ65,000名の来場者が見込まれている。それでは早速その会場から、エルミタ的に気になったアイテムのアレコレをご紹介していこう。
天野製作所が出展していたのは、ご覧の通りの“光るハンコ”。内蔵光源が印面を透過して、プロジェクターのように刻印を投影することができる |
まず先頭は、印鑑・印鑑ケースメーカーの株式会社天野製作所が発表した「プロジェクタースタンプ」だ。印影が曲がったり枠からはみ出たりといったミスを防ぐために、なんと内蔵光源で刻印をプロジェクターのように投影することができる。刻印を目視しながら押印できるため、まっすぐに自信を持ってハンコを押すことができるというワケだ。
この仕様は、真鍮製の胴体内部に高輝度LEDを内蔵し、その光がアクリル樹脂の印面を透過することで実現している。物理的スイッチではなく「タッチスイッチ式」が採用され、押印するためにグリップすると自動的にLEDが点灯する。胴体の上部が+極、下部が-極を構成しており、人間が触れることで通電するという仕組みだ。
スイッチが見当たらないのは当然。グリップするだけで点灯させることができるタッチスイッチ式を採用している。上部が+、下部が-になっており、両方に触れることで通電させることができる | |
刻印を照らしだす高輝度LEDを内蔵。電源にはカメラ用リチウム電池のCR2を使用する |
ちなみにこの仕組みを用いた「プロジェクタースタンプ」は初登場ではないものの、認印サイズ(直径12×縦61mm)だった従来モデルから大型化。直径19×縦64mmの実印・法人印として使用できる新モデルが今回発表された。
光が拡散しやすくなる大型化に伴い、光源のLEDを高輝度化、さらに光の収束性が高められているという。また、実印や法人印として届け出る際にも、各自治体や法務局での登録に90%以上対応できるとのこと。想定売価は税抜15,000円で、8月半ばの発売が予定されている。
認印サイズだった従来モデルから大型化。実印・法人印としても使用できるようになった。製品は朱液入りの専用ケース付きで、ボディが梨地タイプのモデルもラインナップしている | |
どっちが上だっけ?と印面を覗きこむ必要がない「プロジェクタースタンプ」。今年の日本文具大賞機能部門の優秀賞も受賞した。発売は来月の予定だ |
文: GDM編集部 絵踏 一
株式会社天野製作所: http://www.amanoss.co.jp/