2016.07.25 00:00 更新
2016.07.25 取材
自作派たちの周りで発掘された、懐かしのPCパーツを紹介する「懐かしのPCパーツ図鑑」。今回ご紹介するのは、匿名希望の某ショップスタッフOさん所有のAMD「Athlon 1GHz」のパッケージ。肝心の中身はないが、こちらも貴重な逸品だ。
先日このパッケージを見つけた時、思わず声を出しました。何しろ発売は2000年という今から15年以上も前のCPUですからね。Socket A版の「Athlon 1GHz」といえば、AMDを代表するCPUといっても過言ではありません。コアが同じThunderbird採用のSlot A版「Athlon 1GHz」がありましたが、よく売れたのはSocket A版だったと記憶しています。
そういえば、初値は10万円だったSocket A版「Athlon 1GHz」。その後、数カ月もしないうちに価格改定を実施。一気に5万円台まで下落し、在庫を見つめながら青ざめていた苦い記憶も一緒に思い出しました(笑)。当時はIntelとAMDの価格競争が激しく、年に数回実施される価格改定に怯えていました。今では考えられませんが、昨日の価格から一気に数万円値下がりという事もありましたね。反面、お客さんにとってはインパクトがあり、価格改定のたびにCPUがよく売れました。
今回、残念ながら中身のCPUはありませんでしたが、コアが焼失する「焼き鳥」にでもなったのでしょうか。処分のため買い取りに出すならパッケージと一緒なワケで、おそらくは不慮の事故にでも遇ったのだと思います。悲しい思い出の可能性が高そうなので、このまま忘れておきましょうか。
文: GDM編集部 Tawashi
AMD: http://www.amd.com/ja-jp