2016.08.05 00:00 更新
2016.08.05 取材
30年以上前のレトロハードにも関わらず、最近三月兎1号店にて取り扱いが増えているという「MSX関連アイテム」が今日の主役。アラフォー世代の青春ハードがステキに変身する拡張カートリッジから、お役立ちな変換アダプタまで。原田さんも首を傾げるほど、意外な人気になっている。
今日のコレオシは、またしても時代を間違えたようなレトロ環境向けのアイテムをご紹介しましょう。実は最近MSX関連のアイテムが増殖中でして、しかもそれがよく売れているんですよ。思えば当時NECのPC-88とかPC-98が30万円超だった頃、「テレビで使えるPC」的な感じで登場した庶民派ハードがMSXでした。お値段も4万円くらいとお手頃だったので、当時の人でMSXからプログラムの世界に入ったという人は結構いると思います。ゲーム目当てでも「プログラム勉強したいんだよ!」なんてねだれば、親が買ってくれたりしましたしね(笑)。
そんな関連アイテムの中でも、屈指の人気者がクラシックPC救済委員会さんの「MSX2/2+/turboR用 16MBメモリー拡張カートリッジ」、通称「メモリー番長」です。64KBとか128KBだったMSXのメモリを16MBに拡張するっていう、とんでもないカートリッジ。今の感覚だと分かりにくいかもしれませんが、元のMSXからすれば世界が一気に宇宙クラスに広がるようなモンですよ。到底使い切れるとは思えない(笑)。これが何度も完売と“おかわり”を繰り返して、すっかり定番アイテムみたいになっちゃいました。関係者一堂、皆ビックリしてます。
そして最近入ってきた注目どころが「MSX用スリムFDD変換アダプタ」。近頃は3.5インチFDDのいい物が手に入らなくなったので、ノートPC用のスリムFDDドライブを代わりに使おう、というコンセプトのアイテムですね。Lost Technologyさんが手がけた同人ハードウェアで、同じく34pinの2DDドライブ(Shugart standard)に対応したシンセサイザーとかワープロにも使えるそうです。端子違いでいくつかあって正直私もよく分からんのですが(笑)、お客さんから何か聞かれたことはまったくないです。粛々と売れていきますね・・・。
さすがに物が物とあって、ちょうどアラフォー世代の方にドンピシャなアイテムだと思います。実際に買っていく方もそれくらいの人ばかりで、意外に外国人のお客さんにも人気です。使っていた方々にしてみれば青春時代のハードですから、今でも遊びでプログラムを走らせたりしてる人も結構いるようですね。そんな懐かしのハードをいじってみたくなったら、ぜひウチを覗きにきてください。
売り場では、原田さん私物の「MSX2 FS-A1」が実際に動作中。1986年10月に旧松下電器から発売されたモデルだ |
文: GDM編集部 絵踏 一
三月兎1号店: https://www.gdm.or.jp/shop/usagi-1/