2016.08.29 00:01 更新
2016.08.29 取材
自作派たちの周りで発掘された、懐かしのPCパーツを紹介する「懐かしのPCパーツ図鑑」。今回ご紹介するのは、当コーナーでは人気アイテムとなりつつあるAMD Athlonの旧モデル。ツクモDOS/Vパソコン館のベタランスタッフH氏の自宅から発見された「Athlon 700MHz」を紹介しよう。
先日自宅の本棚を整理していたら、ゴトンという音とともに現れたのが「Athlon 700MHz」。自分でも「なぜ?」というくらいすっかり忘れていたのですが、いろいろ楽しませてくれたCPUでした。
「Athlon 700MHz」。当時IntelはPentium III時代で、600MHzのモデルが最上位だった | |
カートリッジ記載のマーキングは「AMD-A0700MPR24B A」 |
発売は今から約17年前。当時は某ショップの店員として働いていたのですが、発売と同時に手に入れたのが「Athlon 700MHz」です。価格は約8万円だったかと。秋葉原のTWOTOPでバルク版を購入しました。クロックは文字通り700MHzで当時最速のCPUとして話題になったモデルです。
殻割した「Athlon 700MHz」 | |
CPUコアは裏面に搭載している | CPUクーラーは取り外されていた |
搭載コアはあの“Thunderbird”。形状はファミコンのカセットのようなSlot Aで、メモリのように上から差し込んで搭載するスタイルです。そして、このCPUの面白いところは、基板上にある「GoldenFingers」を使ったオーバークロックでした。
基板上の「GoldenFingers」。ここに「JUMPSTART」などのオーバークロックツール基板を差して改造する行為が流行った |
通常はプラスチック製カートリッジの中に隠されている謎の端子ですが、ここに別売りのオーバークロックツール基板を接続。「Athlon 700MHz」を900MHzで動作させていました。なお、最初に購入した個体は殻割に失敗してお亡くなり。すぐに2個目を買いに行き、TWOTOPのスタッフさんに「2個目ですよね(笑)」と言われたのを思い出しました。
文: GDM編集部 Tawashi
ツクモDOS/Vパソコン館: https://www.gdm.or.jp/shop/tsukumo-dosv/
AMD: http://www.amd.com/