2016.09.13 00:00 更新
2016.09.13 取材
いまアキバでどんなスマートフォンが話題になっている?国内外の最新端末がいち早く入荷するイオシス アキバ中央通店より、旬な端末を紹介する「スマホ羅針盤」。今回は、9月前半に入荷した注目度TOP 3のアツい端末を、担当バイヤーの林さんにチョイスしてもらおう。もっとも別な意味でアツくなってしまった例のスマホのおかげで、これまでにない苦労を味わうことに?
今月は早くもいろいろなことがありましたが・・・ひとまずいつも通りにいきましょう。最初にご紹介するのは、BlackBerryから登場したAndroidスマホ第2弾の「BlackBerry DTEK50」です。看板機能の物理キーボードはなし。賛否両論はあるでしょうが、ある意味ごく普通のスラっとしたフルタッチスマホです。
もっともBlackBerryなだけあって、一番の特徴はスペックよりもセキュリティ性能です。アプリ単位で挙動を監視する独自機能やパスワード管理機能、データ暗号化と、セキュリティ方面は万全。“最もセキュアなAndroidスマホ”と自称するくらい、BlackBerryも自信を持っている機能ですね。中国によく似たスマホがあると噂にもなりましたが(笑)、これが予想以上に売れて、現在は完売になっています。セキュリティ重視な方は、次回入荷分を狙いましょう。
そして第2位は、Xiaomiの6.44インチファブレット「Mi Max」!6.44インチと聞いてピンとくる方は、だいぶスマホに詳しい方でしょう。これは3年経ってもいまだに人気の高い、あの傑作機「Xperia Z Ultra」と同じ画面サイズなんです。絶妙なサイズと評判だったんですが、その後ジャストな大きさの端末が出てこなかったんですよね。それだけに「Z Ultra」を置き換えるスマホとして、今大変な注目が集まっています。
スペック的には、フルHD液晶にヘキサコア、3GBメモリとミドルハイといったところ。ただしこのスマホがスゴイには、4G+3GのデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)に対応しているところでしょう。DSDSはXiaomiの「Mi 5」が公式対応を発表してから、一気にメジャーな機能として注目されるようになりました。特にXiaomiの端末は対応周波数帯も幅広いので、どんなSIMが使えるか研究したい人にも人気だとか。毎回仕入れる度にキレイに完売する、優等生な端末ですね。
そして第1位に挙げた「Galaxy Note7」・・・とてもいいスマホなんですが、今世界中をネガティブな話題で騒がせている、悪い意味で旬な端末ですね。バッテリーの欠陥で爆発するというショッキングなニュースが流れて、しかもそれをSamsung自体も認定して、一部モデルがリコール対象になっています。日本ではまだ発売されていませんが、国交省から「Note7を飛行機で使わないで」なんてお触れが出たりと、すっかりデンジャラスなイメージがついてしまいました。
まず結論から言うと、Samsungの子会社が製造していたバッテリーに欠陥があって、そのバッテリーを搭載したモデルに問題があるということです。ウチでは最初に仕入れた台湾版と、香港版の初期モデルが対象(もしくはその疑いあり)でした。事実確認中は販売も一時停止、問い合わせへの対応や購入されたお客さんへのサポートなどなど、ドタバタがありすぎて、私も心労で2kg痩せてしまいました・・・。リコール対象は300万台に迫る勢いとのことで、スマホ史上でも最大級の不具合問題になっています。
ちなみにウチと現地の販売元でのダブルチェックも行いつつ、現在流通している香港版については問題がないことが分かっています。そこでこれまで購入されたお客さんには告知を出しつつ、無事な香港版への交換対応を実施中です。修理対応では時間がかかりすぎますからね・・・一応店頭にもまだわずかに在庫があるようですが、次回まとまった数が入荷するのはいつになるやら。モノはいいだけに、早く問題が終息してくれることを祈っていますよ。
文: GDM編集部 絵踏 一
イオシス アキバ中央通店: https://www.gdm.or.jp/shop/iosys-chuou/