2016.09.15 18:54 更新
2016.09.15 取材
東京ゲームショウ2016に合わせて、30周年記念限定版GeForce GTX 1080「GEFORCE GTX 1080 30TH ANNIVERSARY」を発表したMicro-Star International(MSI / 本社:台湾)。今回は会場にて実機を確認してきたので、早速紹介していこう。
今年8月に創業30周年を迎えたMSIは、東京ゲームショウ2016に合わせて、EK Water Blocks製水冷キットを搭載させたGeForce GTX 1080グラフィックスカード「GEFORCE GTX 1080 30TH ANNIVERSARY」を持ち込んだ。
GPUの他、メモリや電源回路もまとめて冷却するフルカバータイプのウォーターブロックを搭載 |
フルカバータイプのウォータブロックと120mmサイズのラジエター&ポンプを組み合わせたオールインワンタイプで、本製品のために設計された完全カスタム仕様。ウォータブロックの表面にはおなじみの「Gamingドラゴン」のロゴがデザインされる他、「30TH ANNIVERSARY」を刻印済み。さらに水冷ホース接続部やバックプレートには「Gaming App」でカラーを変更できるLEDイルミネーションがあしらわれるなど、外観にもこだわった美しい仕上がりだ。
裏面にはLEDライティング機能を備えるバックプレートを標準装備 | |
水冷ホース接続部にもLEDライティングを実装。さらにウォーターブロック部には「Gamingドラゴン」のロゴがデザインされるなど、外観にもこだわった作りが特徴 |
もちろん冷却性能も折り紙つき。担当者によれば、既に販売が開始されている水冷モデル「GTX 1080 SEA HAWK X」よりさらに冷却性能は向上しており、ブースデモでは1,900MHz後半という超高クロック動作にも関わらず、GPU温度は55℃前後と非常に低く保たれていた。
ポンプ一体型の120mmラジエターを採用。厚さがあるため、実装するケースはやや選ぶだろう。ちなみに保証対象外となるが、フィッティングを取り外して既存のDIY水冷システムに導入することももちろん可能とのこと | |
コアクロックは1,900MHz後半という超高クロック動作ながら、温度は55℃前後で推移していた |
基板設計は空冷最上位モデル「GeForce GTX 1080 GAMING Z 8G」と同等で、「Military Class」準拠の10フェーズ電源回路を搭載。動作クロックはコアベースクロック1,721MHz、ブーストクロック1,860MHz、ビデオメモリはGDDR5X 8GBで、出力インターフェイスはDisplayPort×3、HDMI×1、DualLink DVI-D×1を備える。
数量限定の30周年記念モデルということで、木製の専用パッケージを採用。また製品にはSteelSeries製ゲームコントローラが付属する |
現時点で発売時期や価格は未定ながら、専用の水冷システムを搭載するためかなり高価になりそうだ。またすでに某BTOメーカーから打診があり、本モデルをベースにしたゲーミングPCの販売も数量限定で行われるかも知れないとのこと。
会場には、先日アナウンスされたASMediaの新型USB3.1コントローラを搭載する「Z170A GAMING M6」や、Socket FM2+の新型ゲーミングマザーボード「A68HM GAMING」も展示されていた |
文: GDM編集部 池西 樹
Micro-Star International: https://www.msi.com/