2016.09.15 20:12 更新
2016.09.15 取材
Micro-Star International(MSI / 本社:台湾)は、東京ゲームショウ2016で、量産型のVR用バックパックPC「VR One」の製品説明会を開催。ベールに包まれていたスペックやおおよその発売時期などが明らかにされた。
先日アナウンスされた、MSIの量産型VR向けバックパックPC「VR One」の製品発表会が東京ゲームショウ2016で開催された。今回の製品は、COMPUTEX TAIPEI 2016で公開されたコンセプトモデルのフィードバックを元に、一から作りなおしたという自信作。先代モデルでは約5kgだった重量は約3.6kgへと軽量化。さらに本体サイズも35%へと小型化され、VRプレイの負担を大幅に軽減できるという。
小型・軽量化に加え、背中にフィットするよう裏側デザインや背負い紐を工夫したことで負担を軽減できるという |
グラフィックスチップもNVIDIA GeForce GTX 900シリーズから、NVIDIA GeForce GTX 10シリーズに変更され、VR性能は約6割と大幅に向上。またデュアルバッテリ機構を採用することで、バッテリー駆動時間も90分へと約1.5倍に延長された。さらにホットスワップに対応するため、交換用バッテリーを用意しておけばダウンタイムなしでプレイを続けることができる。ちなみに「VR One」のバッテリー駆動時間はVRプレイをフルにやった場合の数値。一般的なノートPCで謳われる駆動時間とは全くの別物と考えて欲しいとのこと。
競合製品に比べインターフェイスが充実しているのも特徴。パフォーマンスも非常に高いため、VR開発用のPCとしても注目されているという |
主なスペックはCPUがCore i7-6700HQまたはCore i7-6820HK、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 1070または1060で、メモリはDDR4(最大32GB)、ストレージはNVMe SSD(最大1TB)。ネットワークはIEEE 802.11ac、Bluetooth 4.1に対応し、インターフェイスはUSB3.0×4、HDMI×1、miniDisplayPort×1、Thunderbolt 3×1、ヘッドホン出力×1、マイク入力×1。またHTC Vive用の電源ポートも実装され、完全ケーブルレスで使用できる(HTC Viveとの接続は有線)。外形寸法は、W285×D430×H50~63mm、重量約3.6kg(バッテリーと背負い紐含む)。
CPUとGPUの組み合わせにより、複数のSKUが用意されるが、国内発売モデルはハイエンド構成になる予定 |
国内発売は年内中で、企業だけでなくコンシューマー向け販売も検討中。価格は同スペックのゲーミングノートと同等かやや高い程度で、国内モデルはCore i7-6820HKとGeForce GTX 1070を搭載した上位SKUになる予定とのこと。
文: GDM編集部 池西 樹
Micro-Star International: https://www.msi.com/