2016.09.20 00:00 更新
2016.09.20 取材
こんなスマホやあんなタブレットをちぎっては投げ。なんと半年足らずで数十台を使い倒すという、筋金入りのスマホオタクがお気に入りの端末をアレコレ語る「ギークの殿堂」。今回は、“ポストXperia Z Ultra”の期待が集まる絶妙サイズのファブレット「Mi Max」が登場します。楽しいのは大きさだけじゃない、近頃話題のDSDS対応、さらにアプリのクローン化も?とにかく見どころ満載なステキ端末なのであります。
どうもこんにちは、モバイルならおまかせなイオシス アキバ中央通店スタッフの太田です。マニアの視点からスマホやタブレットをご紹介していくこのコーナー、今回はXiaomiから登場した期待の大画面スマホ「Mi Max」について語らせてください。早速ですが、この端末の画面サイズは6.44インチ。そう、あの“伝説的ファブレット” 「Xperia Z Ultra」と同じサイズなんですよ。ソニーはもちろん他メーカーからも一向に出てこない6.44インチ端末でしたが、3年の時を経てようやくXiaomiがやってくれました。
今回の主役は、中国Xiaomiが送る6.44インチサイズの大画面スマホ「Mi Max」。あの伝説的ファブレットと同サイズの端末がついに登場、さらにXiaomi独自のユニークすぎる機能がマニアを歓喜させることになる |
6インチでも6.8インチでもない、絶妙すぎる6.44インチサイズの魅力については、以前に「Z Ultra」の回でお話しましたね。筐体の大きさは「Mi Max」も「Z Ultra」もちょうど同じくらい。心もち「Z Ultra」の方が薄くて持ちやすいかもしれませんが、やはり現実的にモバイル可能な最大値で、なおかつ“電話機”としても使える6.44インチサイズは超絶妙です。
スペック的にも、フルHD液晶にヘキサコアのスナドラ650、メモリ3GBと申し分ないレベル、Antutuベンチは約8万前後になるでしょうか。カメラは「Z Ultra」よりも優秀で、さらに4G+3GBのデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)に対応しています。
しかも私が使っている中国版は一味違って、ドコモSIMに加えてauのSIMも使えるんですよ。この手の端末でauに対応するモデルは少ないんですが、なんとコレはauの非VoLTE SIMとVoLTE SIMが両方イケる!それでドコモと同時待ち受けできるワケですから、スマホオタクにとってはもう夢の端末といっていいでしょう。
長く同サイズの端末が出てこなかった、「Z Ultra」同等の6.44インチサイズはやはり絶妙!フルHD液晶にヘキサコア、3GBメモリといったスペックで、本国ではメモリ4GBのモデルもラインナップ。「Z Ultra」の後継候補として申し分ない性能だ | |
薄さの点では「Z Ultra」に譲るものの、メタル素材のボディは高級感もアリ。背面には指紋認証センサーも搭載されている | |
もともと「Z Ultra」のカメラ性能がイマイチなこともあり、カメラに関しては「Mi Max」が抜群に良い。なお、最新端末にも関わらず、なぜか充電・同期用コネクタはmicroUSB。「Mi 5」はType-Cだったのに・・・ | |
シリーズ共通の注目機能である、4G+3GのデュアルSIMデュアルスタンバイは健在。マニアいわくグローバル版はau SIMとの相性が良くないらしく、中国版を買った後輩に迫って交換させたらしい | |
中国版は日本語非対応だったりGoogle Play非搭載だったりと難ありだが、この通りしっかり導入済み。このよく分からないアプリをゴニョゴニョすることでインストールできるらしい | |
ただし完全に日本語化できないのが中華スマホの難しいところ。システム画面など一部は英語表記のまま残されている | |
難しいだけでなく、予想もしない不思議な機能があるのも中華スマホの特徴。この「Mi Max」にはXiaomi独自の最新UIが採用されているが、画面上にはなぜか2つのLINEが・・・? |
さらに実際に使う上で見逃せないのが、Xiaomi独自のユニークな機能。「Mi Max」はAndroid 6.0ベースの端末ですが、独自UIの「MIUI8」を搭載しています。MIUI7までは特段の思い入れもなく使っていたところ、MIUI8はとんでもない使い方ができるんですよ。
まず注目は、アプリを複製できる「Dual APP」!なんとアプリ側が対応していれば、ゲームでもSNSでも最大3つまでアプリを複製できるんです。LINEやTwitterを複数アカウント同時に運用できるので、切り替え忘れによる“誤爆”の心配がありません。非常に便利な機能だと思います。
2つ並んだアプリは、なんとクローン化が可能という独自機能「Dual APP」の賜物だった。LINEやTwitterはもとより、ゲームアプリも複製して複数アカウントを同時運用できる | |
さらに普通のアプリに混じってコッソリ配置されていた「Switch」が曲者。これまた日本のスマホを使っているだけでは想像もできない、とんでもない機能だった |
しかもそれだけじゃないんです。まるで仮想デスクトップのように、別のホームスクリーンにスイッチする「SWITCH」なる機能がスゴイ!別スクリーンの方は完全に別のスマホといった感覚なので、例えば“スクリーン1”と別アカのLINEで入っておけば、“スクリーン2”で使用している間は“スクリーン1”のLINEは着信しないんです。なんとも恐ろしいゲスの極み機能(?)とでも言いますか、そんな使い方ができるかもしれません。アプリのクローン化を含めて、こんな面白い機能は初めてですよ!
まるで仮想デスクトップのような、別スクリーンにスイッチできる驚きの機能。画面の明るさなども個別設定という、まさに別世界。マニア命名“ゲスの極み機能”により、別アカのLINEが覗き見られる心配もない!? |
そしてこんなに面白くてサイズも絶妙なのに、お値段が税込35,800円と激安なのが最高ですね。ウチでは近頃「ZenFone 3 Ultra」が大画面スマホとしてヒットしているんですが、なんとその半額程度で買えます。すでに型落ちになった「Z Ultra」ですらこの価格では買えませんし、お買い得感はハンパないですよ。初期状態で日本語に対応しないなど、中華スマホ特有のクセはありますが・・・それに悩まされながらも、ゼロベースで日本語化して自分で端末を制していく。そんなスリルを愛する人(要は変態)には、最高にオススメな端末ですね!
文: GDM編集部 絵踏 一
イオシス アキバ中央通店: https://www.gdm.or.jp/shop/iosys-chuou/