2016.10.05 19:31 更新
2016.10.05 取材
パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市)ブースで見つけた「電池レス無線スイッチ」のデモに注目。電源や配線は一切不要、椅子に座るだけでPCを起動することができる夢のスイッチが登場だ。
パナソニックブースでは、電源や配線が不要な「電池レス無線スイッチ」を使い、椅子に座るだけでPCが起動できる実動デモが行われていた。
一見すると何の変哲もない普通のデスク周り。椅子の座面部分に「電池レス無線スイッチ」が内蔵され、座るだけでPCがスリープ状態から復帰する |
「電池レス無線スイッチ」には、振動で発電する圧電素子と、高信頼ワイヤレス通信モジュールを内蔵。今回のデモでは椅子の座面部分にスイッチが搭載され、座ったときに生じる振動で無線通信に必要な電力を生成。PCの受信機へと信号を送信することで、スリープ状態から復帰するというもの。
スリープ解除のスイッチは座面部分に内蔵。また卓上には別の「電池レス無線スイッチ」が用意されていた |
圧電素子自体の耐久性は数10万回と非常に高いため、一般的な運用であれば素子の交換も不要。配線も要らないことから、ドアや壁など通常ではスイッチを取り付けにくいところにも設置できるのが大きなメリット。さらにPCで使用する場合には、信号ごとに機能の割当ができるためスイッチによって異なる動作を行うことも可能になるという。
スイッチからの信号は個別に認識が可能。今回のデモでは、卓上スイッチの信号は、動画再生機能に割り当てられていた |
順調なら2017年度中には、商品化されるということなので、その登場を楽しみに待つことにしよう。
文: GDM編集部 池西 樹
パナソニック株式会社: http://panasonic.jp/