2016.10.25 15:00 更新
2016.10.25 取材
EIZO株式会社(本社:石川県白山市)から、初のUSB Type-Cポート搭載液晶ディスプレイ「FlexScan EV2780」がデビュー。正式発表に先駆け行われた新製品発表会の模様を画像を中心に紹介していこう。
「FlexScan EV2780」は、EIZOブランド初のUSB Type-Cポートを搭載する液晶ディスプレイ。サイズは27.0型、解像度はWQHD(2,560×1,440ドット)で、カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色がラインナップされる。
2015年9月に発売が開始された「FlexScan EV2750」をベースにした製品で、USB Type-Cポートでは、映像・音声・USB信号の入力の他、電源供給も可能。MacBookを始めとしたUSB Type-C給電対応のノートPCなら、ケーブル1本で映像の出力とバッテリーの充電が可能となる。
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発表会ではMacBookとUSB Type-Cで接続し、映像出力、USBポート(ハブ機能)、電源供給がケーブル1本で行われている様子が確認できた |
ちなみにUSB Type-Cによる電源供給は30Wと15Wの2段階切り替えに対応。ただし、30W出力時は電源出力の関係で輝度が120cd/㎡までに制限される点には注意が必要だ。担当者によれば、筐体の大型化による電源出力の強化や、ACアダプタによる外部電源化の解決法も検討されたが、一般的な用途であれば問題ない明るさであること。そして、なにより外観デザインが損なわれる点を考慮し、今回は輝度を制限する方法を選択したという。
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USB Type-Cによる電源供給はOSDメニューから選択可能。あくまで主観ながら、輝度120cd/㎡でも特に明るさに不満を感じることはなかった |
液晶パネルは4辺すべてを1mmに抑えた狭額縁仕様で、前面ボタンの凸部を排除したフレームレス・フラットパネルデザインを採用。その他、周囲の明るさに応じて輝度を調整する「Auto EcoView」、ブルーライトを大幅にカットできる「Paperモード」、画面のチラツキを抑える「EyeCare調光」、異なるPCの信号を並べて表示する「Picture by Picture」などの機能は従来通り継承される。
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Lightningコネクタ世代のMacBookで同じ環境を構築するには、電源コネクタ、ディスプレイケーブル、USB3.0ケーブルの計3本のケーブルが必要になる |
直販価格は税込111,024円。発売はブラックモデルが11月18日、ホワイトモデルは部材の関係でやや遅れ12月21日より開始される予定。なおUSB Type-Cの互換性についてはこちらのサイトで確認することができる。
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入力端子はUSB Type-C×1、DisplayPort×1、HDMI×1の3系統。なお既存モデル「FlexScan EV2750」はそのまま併売されるとのこと |
文: GDM編集部 池西 樹