2016.10.26 00:02 更新
2016.10.25 取材
現在創業10周年記念イベント「10th Year Anniversary Events」を開催中のZOTAC International (MCO) Ltd.(本社:香港)。その一環として行われたプレスイベントで、VR用バックパックPC「VR GO Backpack」を正式発表した。
新設計のオリジナル筐体を採用するZOTAC「VR GO Backpack」。デスクトップPC向けのCPUとGPUを使いつつ、空冷動作ができるよう設計しているとのこと |
COMPUTEX TAIPEI 2016で、バックパックPCお披露目したZOTAC。この時の製品は「MAGNUS EN980」をベースにしたカスタムPCをバックパックに詰め込んだプロトタイプモデル。一方、今回発表された製品は専用筐体を採用する完全オリジナル仕様。デザインがより洗練された他、利便性を考慮し、インターフェイスへ直接アクセスできるよう設計されている。
こちらはCOMPUTEX TAIPEI 2016でお披露目されたプロトタイプモデル。インターフェイスやバックパネルにアクセスする際にはバックパックを開ける必要があった |
またグラフィックスチップはNVIDIA GeForce GTX 980から、NVIDIA GeForce GTX 1070へとアップグレードされ、VR性能が格段に向上。さらに本体側面には13,000mAhの大容量バッテリーを2個搭載し、1個あたり約1時間、合計約2時間のゲームプレイが可能となる。ちなみにバッテリーはホットスワップ交換に対応するため、予備のバッテリーを用意しておけばダウンタイムなしでプレイを続けることができる。
バッテリーの残量はそれぞれLEDインジケーターで確認できる | |
両側面の下側に各1個ずつ、計2個の13,000mAhリチウムイオンバッテリーを内蔵。専用の充電器も用意され、約2時間で満充電できる |
基本スペックはCPUがCore i5-6400(4コア / 定格2,70GHz / TB時3.30GHz / キャッシュ6MB)、メモリはDDR4 8GB、ストレージは120GB M.2 SSDと2.5インチ1TB HDDを標準装備。ちなみに製品解説を担当したDirector of Product(Mini PC) Jacky Huang氏によれば、CPUはCore i7-6700まで動作チェック済み。さらにSSDはPCI-Express3.0(x4)接続のため、ハイエンドデスクトップPCと同等のパフォーマンスを実現できるという。なおGeForce GTX 1080の搭載も検討されたが、空冷での冷却では厳しいことから断念された。
インターフェイスはサイドとトップの2箇所に配置。ネットワークはギガビットLANかけIEEE 802.11 ac無線LANにも対応する |
ネットワークはギガビットLAN×2、IEEE 802.11ac無線LANに対応。インターフェイスはUSB3.0×6(トップ×2 / サイド×4)、SDカードリーダー、オーディオ入出力×2、HDMI×3(トップ×1 / サイド×2)、DisplayPort×2。重量は約4.9kg。なおグローバル発売は年内予定で、価格は3,000ドル以下になるとのこと。
ショルダー部分は取り外しでき、デスクトップPC風に利用可能。またショルダー部分のデザイン変更にも対応する |
文: GDM編集部 池西 樹
ZOTAC International (MCO) Ltd.: http://www.zotac.com/