2016.10.26 00:43 更新
2016.10.26 取材
ZOTAC International (MCO) Ltd.(本社:香港)は、創業10周年記念モデルとして、GeForce GTX 1080を搭載する小型ゲーミングPC「10 Year Anniversary Edition MAGNUS EN1080」など計3モデルをプレスイベントでお披露目した。間もなく発売予定の新モデルを早速紹介していこう。
今年で創業10周年を迎えるZOTACは、プレスイベントで近日発売予定の記念モデル計3種を発表した。その中でも特に注目なのが、GeForce GTX 1080を標準装備したコンパクトゲーミングPC「10 Year Anniversary Edition MAGNUS EN1080」だ。
今年3月に発表された「MAGNUS EN980」をベースにしたモデルで、グラフィックスチップの他、CPUもCore i5-6400から、Core i7-6700へとアップグレード。さらに両側面には、GeForce GTX 10シリーズから実装されたLEDライティング機能「Spectra」に対応するロゴがデザインされている。
「Spectra」ライティング機能を標準装備。反対の右側面には「ZOTAC」のLEDロゴがデザインされている |
主なスペックはメモリがDDR4-SODIMM×2(最大32GB / 2.133MHz / 1,866MHz)、ストレージがM.2(PCIe3.0x4)×1、2.5インチSATA3.0(6Gbps)×1。ネットワークはギガビットLAN×2、IEEE 802.11ac無線LANに対応。ディスプレイ出力はHDMI2.0×3、DisplayPort1.3×2の5系統を備え、4画面の同時出力をサポートする。
VR環境での使用を考慮し、フロントパネルにもHDMIポートを搭載する |
冷却機構は専用の水冷ユニットが実装され、外形寸法は、W225×D203×H128mm。なおグローバル市場向けの発売は11月中旬予定で、市場想定売価は2,399ドルに設定されている。
Thermaltake製のカスタムウォーターブロックを搭載する「GeForce GTX 1080 ArcticStorm Thermaltake 10 Year Anniversary Edition」 |
「GeForce GTX 1080 ArcticStorm Thermaltake 10 Year Anniversary Edition」は、Thermaltakeのカスタムウォーターブロックを搭載する水冷版GeForce GTX 1080グラフィックスカード。
オリジナルバックプレートで保護された基板裏面。電源制御チップ「Power Boost」を2基搭載する |
電源回路はリファレンスの約2.5倍となる16フェーズ構成で、電源制御チップ「Power Boost」を2基搭載する専用基板を採用。さらにBIOS ROMをデュアル実装し、ソフトウェアまたは基板上のボタンで切り替えて使用することができる。
補助電源コネクタは8pin×2。また2種類のBIOSは基板後方にあるスイッチで切り替えて使用できる |
主なスペックは、「BIOS 1」がベースクロック1,657MHz、ブーストクロック1,797MHz、「BIOS 2」がベースクロック1,632MHz、ブーストクロック1,771MHz。その他、メモリクロックは10Gbps、メモリバス幅256bitで、GDDR5X 8GBのビデオメモリを搭載する。
出力インターフェイスはDisplayPort×3、HDMI×1、DVI-D×1を備える |
補助電源コネクタは8pin×2、外形寸法は、L300×H171mm。発売は11月上旬予定で、価格は未定とのこと。なお製品にはグラフィックスカードを支えるサポーターと、SLI HBブリッジが付属する。
「10 Year Anniversary Edtion SONIX SSD」 |
「10 Year Anniversary Edtion SONIX SSD」は、NVMe対応のPCI-Express3.0(x4)SSD「SONIX P3400 SSD PCIe」をベースに、LEDライティング機能「Spectra」を追加したカスタムモデル。
イベントでは、「GeForce GTX 1080 ArcticStorm Thermaltake 10 Year Anniversary Edition」と「10 Year Anniversary Edtion SONIX SSD」を組み込んだドレスアップPCが展示されていた |
NANDフラッシュはP/Eサイクル3,000回の東芝製MLC NANDで、DDR3 512MBのキャッシュメモリを搭載。また公称転送速度はシーケンシャル読込2,800MB/sec、書込1,500MB/secへといずれも200MB/sec高速化されている。なおこちらもグローバル市場向けの発売は11月上旬予定で、価格は未定。
文: GDM編集部 池西 樹
ZOTAC International (MCO) Ltd.: http://www.zotac.com/