2016.10.26 10:00 更新
2016.10.26 取材
ひょっとしたら最近はPCよりも付き合う時間が長いかもしれない、スマートフォン(やその他ガジェット)に密着するコーナー「オレスマホ」。今回は、フルフラットなタッチキーボード採用で話題騒然、レノボの「YOGA BOOK with Windows」を手に入れた東映無線ラジオデパート店のMさんに話を聞いてみることに。特に使い道はないけど買ってしまった“変態ガジェット”、使い勝手がどうとか野暮なことを言ってる場合じゃないんです。
発売日が今月の14日なので、もうそろそろ買って2週間といったところです。何のために買ったのかと聞かれると答えに窮するところですが、買っただけで満足してしまいそうな、なぞの魅力がこの「YOGA BOOK」にはあるような気がします(笑)。重さはほんの690g、そしてこの尋常じゃない薄さ!リリースが出た時から、ひとまず使い道は買ってから考えようと決めていました。早くも絶望的な品薄状態のようなので、発売日が休みであちこち探し回れたのはラッキーでしたね。
さすがは10.1インチの2-in-1で世界最薄・最軽量を謳うだけのことはあります。充電も付属のケーブルじゃないと端子部分が浮いてしまうほどで、片面の厚みなら最薄約4.05mmとスマホより薄い。それが実現できたのは、間違いなくフルフラットなタッチキーボード「Haloキーボード」のおかげでしょう。物理的な機構ではここまで薄くはできませんからね、ここはずいぶん思い切ったなと感心するところでしょうか。
当然全面タッチなので打鍵感はないワケですが、一応は入力すると振動が発生するフィードバック機能がついています。ユーザーの打ち間違いを学習して、微妙にはみ出しても入力を認識してくれる機能もアリ。さらにモードを切り替えることで、巨大なデジタイザになるんですよ。紙やノートを挟んでも認識する高感度で、実際ペン先をボールペンタイプに変えれば、紙に描いたイラストやアイデアがそのままデジタル化できます。実にクリエイティブなデバイスですよね、まぁ私はお絵かきしないんですけど(笑)。
一応スペックの話をしておくと、液晶がWUXGA(1,920×1,200ドット)でCPUはAtom x5-Z8550、いわゆる新ステップのCherry Trailですね。メモリは4GBでストレージは64GB、Windowsではありますが構成的にはタブレットに近い。もっともタブレットだとしても、この薄さと重さは驚異的です。これでバッテリーは公称で最大15時間、実動でも10時間以上は楽に動いてくれるワケですから、さらにビックリでしょう。バッテリーセルをギッシリ詰め込んで放熱もちゃんとできていて・・・・と、薄い軽い以前にそもそもの設計がすごく上手なんだろうと思います。
こんな薄さながら、中にはバッテリーがギッシリ。公称で最大15時間と、丸一日動かしても余裕がある、圧倒的なライフを実現している。インターフェイスの少なさも、キーボードの使い勝手同様にご愛嬌なのだ |
それで使いやすいのかどうなのか、という話になれば、まず賛否両論でしょう。全面タッチのキーボードに馴染めない人も多いハズなので、これまで以上に好き嫌いが別れるデバイスだと思います。ただ乱暴な話をすると、単に使いやすいだけならMacBookを買えばいいと思うんですよ。そもそもコレは何でもやるためのメイン機として使うにはあまりに異端なので、あくまで“こういうもの”だと割り切って付き合うのがいいんでしょう。ただしアレコレいじり回しているだけで、何やら楽しいデバイスなのは確か。いったい何に使おうか、今さらながら私もこれから考えてみようと思います(笑)。
文: GDM編集部 絵踏 一
東映無線ラジオデパート店: https://www.gdm.or.jp/shop/toei-radio/