2016.12.05 00:01 更新
2016.12.05 取材
自作派たちの周りで発掘された、懐かしのPCパーツを紹介する「懐かしのPCパーツ図鑑」。今回ご紹介するのは、ツクモDOS/Vパソコン館のベタランスタッフH氏の自宅から発見された、Intel製CPU「Pentium M 1.60GHz」だ。
Pentium M、流行りましたよね。自作ユーザーの多くが興味を持ったCPUでした。当時、爆熱仕様のPentium 4を使っていた自分も、20WソコソコのTDPながらPentium 4に匹敵するパフォーマンスを誇るPentium Mにすっかり魅了されたひとりです。
ソケット形状は「mPGA479M」。Pentium 4と同じながらPentium Mにはヒートスプレッダがない分薄い。マザーボード付属の専用クーラーを使うか、高さを調整する“銅版”の登場となる |
モバイル向けCPUながら、Intelが自作市場向けにプッシュしていた事もあり、パッケージ版が販売されていました。ところが、対応マザーボードのラインナップが少ないうえにどれもエンベデッド向けのため価格高い。仕方なくPFUから発売されていたMicro ATXモデルを買おうかと思っていたところに登場したのが、あのAOpen「i855GMEm-LFS」というワケです。
大人気となったAOpen「i855GMEm-LFS」。チップセットはGPU統合型の“i855GME+ICH4-M”を採用している |
コンシューマ向けマザーボードを扱う大手メーカー(当時)のAOpen製で、しかも価格が約30,000円と安い。50,000円の出費を覚悟していた矢先の出来事だったので、これはには迷うことなく飛びつきました。もちろんAOpen製品を買うなら「俺コンハウス」(現在はまんだらけコンプレックスの黒いビルが建っている場所にあった)という事で、お昼休みに直行です。
そういえば同梱の専用CPUクーラーがしょぼくて困っていたところ、Pentium 4(Socket 478)対応CPUクーラーが使えるようになる銅板も発売されていましたね。大口径ファン搭載のクーラーが使えるようになり、非常に重宝したのを覚えています。
Pentium Mは、しばらくメインマシンとして活躍してもらいましたが、その後AMDから「Athlon 64 X2」が登場。自分も「デュアルコアすげー」という事で、AMDプラットフォームに移行することになります。
文: GDM編集部 Tawashi
ツクモDOS/Vパソコン館: https://www.gdm.or.jp/shop/tsukumo-dosv/