2016.12.07 00:01 更新
2016.12.07 取材
ひょっとしたら最近はPCよりも付き合う時間が長いかもしれない、スマートフォン(やその他ガジェット)に密着するコーナー「オレスマホ」。今回は、東映ランドの在原さんが密かに使っている自作の便利アプリ「東映フォース」を見せてもらうことに。ここしばらくはAd-Hocモードで評価運用中、コレを動かしているのはバックヤードに隠れているラズパイなんです。
おっと、私が在庫を確認する時に何気なく使っている、この怪しげなアプリに気付いてしまいましたね。コレは名付けて「東映フォース」!アイテムをスキャンすると、ウチの在庫状況や諸々のデータが丸ごと分かるという、便利極まりない在庫管理アプリなんです。もちろんApp Storeを検索してもヒットしません。何しろ私が個人的に作って現在評価運用中という代物なので、当たり前ですね。
東映ランドにて、在原さんが何気なく使っていたアプリ「東映フォース」って何?実はこの東映内では神アプリといえる、使い勝手抜群な在庫管理アプリなのでした |
まず何でもいいので、近くにあったオーム電機のカセットプレイヤーを調べてみましょう。バーコードリーダーの要領でJANをスキャンすると、この商品に関する情報がズラリ。具体的には、JANと商品名、各店の売価とそれぞれの在庫、メーカーに仕切値、最終入荷と最終売上、合計在庫が確認できます。さらにどんなアイテムなのか分からない時は、ワンタッチでWeb検索もOK。さすがに自分が作っただけあって、私が知りたい情報は全部入っています(笑)。
自分が知りたいアレコレを丸ごと手早くチェックしたい、そんな狙いからアプリを自作することに。よくあるPOS端末と同じような使い勝手ながら、知りたい情報だけがシンプルにひと目で確認できる | |
見た目も使い方もシンプルそのもの、アプリを起動してJANコードをスキャンするだけ。必要ならJANでWeb検索をかけることもできる。うーん、便利だなぁ |
iOSアプリ自体はSwiftを使って作りまして、サーバーには安上がりで済む「Raspberry Pi 2 Model B」を用意しました。定番のApache TomcatでJavaを使ったプログラムを走らせているワケですが、この程度の作業ならラズパイで十分。むしろ全部合わせて1万円以内で組めてしまうので、簡単なサーバー機としてはうってつけです。朝に登録しておいたExcelのデータベースを分解・分析するだけなので、大掛かりなシステムは全然いらないんですよ。
サーバーとして動いていたのは、バックヤードに隠れていたラズパイ。ケースや諸々含め1万円以下と安上がりで、消費電力も極めて少ない。簡単な作業をさせるサーバーにはピッタリだ | |
実は元SEだった在原さん。iOSアプリはライセンスが面倒なので、次はapkインストール可能なAndroidアプリを構想中? |
そしてこんなことをやっているのは、私が以前にSEをやっていたからなんですが・・・実はアプリ開発は初体験。夏頃から時間を見つけては、地道に開発と修正をやっていました。ただし普通の開発ライセンスはお金がかかるので、今は無料で使える「Ad-Hocモード」(評価用配布)で動かしています。もっともこのモードだと、1週間でアプリを入れ直さなきゃいけないのが難点なんですけどね・・・。
まぁそんな事情もありつつ、ちょうど会社からAndroid版を作るように言われているので、今はAndroid向けに第2弾を構想中です。今度はエヴァのフォントを使ったりして、見た目にもこだわってみようかな・・・なんて考えていました(笑)。
文: GDM編集部 絵踏 一
東映ランド: https://www.gdm.or.jp/shop/2013/0828/42349