2016.12.09 01:21 更新
2016.12.09 取材
株式会社リンクスインターナショナル(本社:東京都千代田区)は2016年12月8日、アップル製品向けアクセサリを手がけるPhotoFast Co.Ltd.(本社:台湾)との国内正規代理店契約締結を発表した。国内における本格展開は久しぶりの感があるPhotoFast。発表会では、今週に発売が開始される注目アイテムもお披露目された。
リンクスインターナショナルとタッグを組み、本格的なカムバックを果たすPhotoFast。現在は、大成功を収めたアップル向けのアクセサリ・ストレージ製品が主力になっている |
2003年に創業したPhotoFastは、自作PCユーザーにとっても馴染みの深いブランドだ。かつてはフラッシュメモリやSSDなどの関連製品も多く店頭に並び、実際にその製品を手に取った人もいるだろう。残念ながら国内市場では徐々に存在感を失ってしまっていたが、グローバル市場では2011年から手がけたアップル製品向けアクセサリ・ストレージ製品が大成功。今回新たにリンクスインターナショナルと代理店契約を締結し、再び日本市場での本格展開を目指すことになった。
それに伴って新たに発売開始されるアイテムは、もちろん同社の主力製品となっているアップルのiOS向けアクセサリ。いずれも正式発表は日本が初めてとのこと、PhotoFastの日本市場にかける意気込みが伝わってくるようだ。
発表会冒頭にて、今後のPhotoFast製品の国内展開の展望を語る株式会社リンクスインターナショナル代表取締役 川島義之氏。発表会の司会は、同社広報の阪口貴紀氏が担当した | |
今回の発表会のため来日した、PhotoFastのSales Manager Mia Yang氏。新製品の解説は、同社の業務助理である安田航氏が行った |
発表会には、今週から発売が開始される新製品が登場した。こちらは4種のコネクタに対応する、iOS向けストレージの「iType-C」 |
今回の新製品の中で、世界初との触れ込みで登場するアイテムが「iType-C」だ。LightningコネクタでiPhone・iPadに直結できるiOS向けストレージにして、反対側にはUSB Type-Cコネクタも搭載。さらに付属のアダプタでUSB(Type-A)とmicroUSBにも対応するという、世界で初めて4種のクロスプラットフォーム対応を実現した製品なのだ。
付属のアダプタと一体化する製品で、取り外した本体はLightning-USB Type-Cのデュアルコネクタ仕様になっている | |
アダプタの先端には、USBとmicroUSBのキメラコネクタを採用。全部合わせて4種のクロスプラットフォームに対応するというワケだ |
容量は64~256GBをラインナップ。それぞれの市場想定売価は、64GBモデル(型番:iTypeC64GB)が税抜14,800円、128GBモデル(型番:iTypeC128GB)が税抜19,800円、256GBモデル(型番:iTypeC200GB)が税抜39,800円となっている。なお当然ながら、すべての製品がアップルのMFi認証を取得した正式ライセンス製品だ。
容量ラインナップは最大256GB。iPhoneやiPadのストレージを手軽にアップグレードすることができる |
カードリーダーは2製品をラインナップ。SDカードリーダーの「CR-8710」は、マットブラックで一眼レフとの相性も抜群だ |
また、ストレージだけでなくLightningでiPhone・iPadに直結できるカードリーダーもリリース。いずれも専用アプリによるRAW画像や3D映像の転送に対応、一眼レフカメラや360°カメラ、アクションカメラの撮影データをその場でiOSデバイスに転送できる。
SDカードリーダーの新製品は、PhotoFastが特に一眼レフユーザーを見据えて投入する「CR-8710」(型番:CR8710)だ。iOS向けのSDカードリーダーとしては世界最小の製品で、主要カードブランドの最大512GBまで対応する。市場想定売価は税抜5,980円だ。
iOS向けのSDカードリーダーとしては最小クラスで、容量は最大512GBをサポートする | |
こちらはmicroSDカードリーダーの「4K iReader」。LightningとUSB3.0のデュアルコネクタ仕様になっている |
さらにアクションカメラユーザーに最適なモデルとして発売されるのが、microSDカードリーダーの「4K iReader」(型番:4KiReader)。頑丈なチタンカラーの金属製ボディに最大256GBのmicroSDXCカードを内蔵可能で、こちらはPCとの接続用にUSB3.0コネクタも備えている。
市場想定売価は、SDカードリーダーと同じく税抜5,980円。ちなみにLightningコネクタ自体の転送速度が高速なため、使用するカード次第で4Kビデオのストリーミング再生も快適に行える。
Lightningコネクタ側にmicroSDカードを内蔵可能な仕様。高速なカードを使用すれば、4Kコンテンツもストレスフリーで閲覧・転送できる |
PhotoFastの従来製品でも利用できる、4種の自社製アプリを用意。特に多機能なファイルマネージャー「ONE」はスグレモノだ |
iOS関連のストレージ製品を利用するにはアプリ経由が前提で、その完成度は製品の使い勝手そのものに大きく影響する。PhotoFastは今回の製品に対応するアプリとして、全部で4種のアプリを用意。用途やスタイルに合わせて使い分けることができる。
中でもファイルマネージャーの「ONE」は、「基本的にコレだけで大丈夫」という多彩な機能をまとめて搭載した多機能アプリ。RAW画像をはじめとする多彩なメディアフォーマットのファイル転送やiOSバックアップが可能なほか、iCloud DriveやDropboxなど主要クラウドサービスに対応。複数ファイルをまとめてiOS上でZIP化したり、逆にZIPファイルを解凍するといった、ユニークな機能も備えている。
また、優れたセキュリティ性能も持ち味。アプリ自体のパスワードロックやLightning・USBなどのコネクタロック、さらにフォルダ・ファイル単位での暗号化と、3種のセキュリティ機能を搭載している。
こちらが「ONE」のホーム画面。ファイル閲覧・転送やバックアップのほか、FacebookやInstagramにアップされた画像をまとめてダウンロードしたり、ZIP化などの機能を搭載。厳重なセキュリティ機能も備えている | |
カメラを多用するユーザーに最適な、カメラ特化の「LIFE」。アプリ内カメラ機能で撮影、多彩なフィルタリングを施すことができる |
さらにカメラ機能に特化した「LIFE」では、内蔵のカメラ機能で撮影、多彩なフィルター機能が利用可能。優れた閲覧機能をもつ「CameraRoll+」はRAW画像などに加えて360°写真・動画を閲覧可能で、通常の写真を擬似的に360°写真化することもできる。
また、多機能すぎる「ONE」からバックアップ機能のみを抜き出した「PhoneSwitcher」もラインナップしている。
360°映像の閲覧も可能な「CameraRoll+」。擬似的に360°写真化することもできる |
文: GDM編集部 絵踏 一
株式会社リンクスインターナショナル: http://www.links.co.jp/
PhotoFast Co.Ltd.: http://www.photofast.com/