2017.01.04 02:00 更新
2016.01.04 取材
エムエスアイコンピュータージャパン株式会社(本社:東京都台東区)は2016年12月某日、新型チップセット「Intel 200」シリーズを搭載するマザーボードの発表会を実施。1月6日より販売が開始される新製品をメディア向けに披露した。
Skylake世代でも豊富にラインナップを揃えたMSI。間もなく登場するKabylakeに対応する製品にも強力なラインナップを並べてきた。
シリーズ構成は「ENTHUSIAST GAMING」を頂点とし、「PERFORMANCE GAMING」「ARSENAL GAMIG」と3つのセグメントから構成。これにエントリー向けのスタンダードモデル「PRO SERIES」を加えた4シリーズがラインナップする。
まず「ENTHUSIAST GAMING」シリーズから、ゲーミングに特化した「MASTER LEVEL GAMING」は5モデル。中でも2モデルあるゲーム+オーバークロックに特化した「BULLETPROOF GAMING」は新たにサーバーグレードのPCBを採用しているという。
「ENTHUSIAST GAMING」より価格を抑え、ゲーマー初心者にもお勧めの「PERFORMANCE GAMING」シリーズは3種類で構成。カスタマイズできる豊富なフルカラーLED機能を備えた「PRO CARBON」。デザインを一新した「KRAIT GAMING」は新たにドラゴンの爪跡をイメージ。「GAMING PRO」は、ブラック基板にレッドのラインがあしらわれている。
全部で10モデルをラインナップする「PERFORMANCE GAMING」 | |
フルカラーRGB仕様のLEDが使える「PRO CARBON」シリーズ。Modderが使うベースマザーボードとしてもオススメだという | |
ホワイトとブラックという配色はそのままにドラゴンクローデザインとなった「KRAIT GAMING」 |
ゲーミングシリーズのエントリークラスに位置する「ARSENAL GAMIG」は、今回最も変更が加えられた。デザインコンセプトは「戦車」。チップセットヒートシンクは「装甲」を、PCBには「キャタピラ」をそれぞれイメージしたデザインになった。
「ARSENAL GAMIG」は全部で7モデルをラインナップ | |
「H270 TOMAHAWK ARCTIC」はホワイトカラーが基調。エントリークラスながら「Military Class 5」準拠のパーツも採用され耐久性も高い |
エントリー向けのスタンダードモデル「PRO SERIES」は、水墨画をイメージしたデザイン。ビジネスシーンでの利用を想定し、信頼性と安定性にこだわった作りが特徴だ。上位モデル「Z270 SLI PLUS」「Z270 SLI」ではSLIがサポートされる。
「PRO SERIES」は全部で10モデルをラインナップ | |
「Z270 PC MATE」 | 「H270 PC MATE」 |
今でこ見慣れたRGBライティング機能。これを初めて導入したのがMSIは、さらに進化したRGB機能を披露した。まずバックパネルとチップセットヒートシンク、オーディオラインの3カ所にLED機能を実装。さらに一部モデルで先行導入されている市販のRGB LEDストリップに対応する4pinヘッダ「Mystic Light Extension header」を標準で装備した。
また、MSI製のマザーボードやグラフィックスカードだけではなく、RGB機能を持つ他社製のCPUクーラーやキーボード、マウス、ケースファンも一括でコントロールできる「Mystic Light Sync」もサポートされる。
対応予定のメーカーは、RGBストリップがakasaとBitFenix、CPUクーラーがCooler Master、DDR4メモリがG.SKILLとGeILが、PCケースはPhanteksとSilverStone等が挙げられている |
もうひとつの注目は、M.2 SSD専用の冷却機構「M.2 Shield」だ。NVMe SSD発熱問題についてはエルミタ検証記事に詳しいが、MSIが他社に先駆けSSD用専用ヒートシンクを実装した点は、大きなトピックと言えるだろう。搭載は上位モデルに限定されるが、検証では約10℃の温度低下が確認できているという。
メタルペーレート裏側にサーマルパッドを貼り付け。コントローラやNANDフラッシュを効率的に冷却する「M.2 Shield」 |
文: GDM編集部 Tawashi
エムエスアイコンピュータージャパン株式会社: http://jp.msi.com/