2017.01.08 10:35 更新
2017.01.08 取材
エムエスアイコンピュータージャパン株式会社(本社:東京都台東区)は、都内で2017年第1四半期に投入する新製品発表会を開催。モバイル向けのハイエンドCPU「Kaby Lake-H」を採用したモデルや、先日登場したモバイル向けNVIDIA GeForce GTX 1050 Ti/1050を搭載するゲーミングノートなど計35製品を発表した。
製品紹介に先立ち発表されたのがMSIのゲーミングノート部門が掲げる2017年のスローガン「三強壱体 未踏の高みへ」だ。これはIntel、NVIDIA、MSIの3社によるタッグで最高の製品をユーザーに届けるというもの。
具体的には、Intelの第7世代Coreプロセッサ「Kaby Lake」に、NVIDIAの最新GPUであるGeForce GTX 10シリーズを全モデルに搭載。ゲームはもちろんVR環境においても、十分なパフォーマンスが得られる製品に仕上げられたという。
全モデルにモバイル向け「Kaby Lake-H」コアのCore i7を採用する事で、CPUのパフォーマンスはSkylake世代のモデルと比較して約10%向上した | GeForce GTX 1050 Ti採用モデルではMSI Dragon CenterのTurbo mode利用時で、GeForce GTX 970Mを上回るパフォーマンスを実現 |
MSI製ゲーミングノートの最上位「GT83VR 7RF Titan SLI」は、GPUをSLI構成とするなどデスクトップPC顔負けのハイエンドモデル。
SteelSeriesが手掛けた10キー付き日本語メカニカルキーボードをそのまま標準装備。インパクト抜群の外観デザインは従来通りながら、Cherry MX赤軸から新たに「Cherry MX Speed RGB SILVER」軸に変更。LEDイルミネーション機能は、赤色LEDからカスタマイズ可能なRGBマルチカラーにバージョンアップしている。
スーパーハイエンド仕様の「GT83VR 7RF Titan SLI」、予価はCore i7-7920HQ+GeForce GTX 1080の上位モデルで税込約600,000円、Core i7-7820HK+GeForce GTX 1070の下位モデルで税込約450,000円 |
CPUはIntel Core i7-7920HQもしくはCore i7-7820HKを搭載。GPUは前者がGeForce GTX 1080、後者がGeForce GTX 1070でいずれもSLI仕様。その他スペックは共通で、DDR4 32GB(16GB×2枚)メモリの他、ストレージにはシステム側に128GB SSD(NVMe)×2基(Super RAID 4)を備え、サブストレージにも1TB HDDも装備させた。
コンパクトハイエンドの「GT62VR 7RE Dominator Pro」。キーボードはSteelSeries製10キー付日本語アイソレーションタイプでマルチカラーLEDバックライトをサポートする。予価は税込約260,000円 |
Skylake世代では国内投入が見送られた15.6インチの「GT60」シリーズ。その系譜を受け継いだ最新モデルが「GT62VR 7RE Dominator Pro」だ。
CPUにCore i7-7700HQ、GPUにGeForce GTX 1070を搭載。コンパクトながら、Cooler Boost 4による冷却機構を採用する事で、上位モデルに匹敵する性能を備えている。MSIによると「国内ユーザーからの要望により再登場が決まった」という。
従来の15.6インチではGeForce GTX 1060までだったGPU機能が、「GT62VR」の登場により上位のGeForce GTX 1070も選択できるようになった |
ノングレアで120Hz(5ms)駆動17.3インチフルHDモデルの「GE72 7RE Apache Pro」。予価は税込約185,000円 |
万能型モデルとしてMSIのゲーミングノートでも非常に人気の高い「GEシリーズ」がパワーアップ。CPUにはCore i7-7700HQを搭載し、GPUには今月発表になったばかりのGeForce GTX 1050 Tiを採用した。
ラインナップは、ディスプレイが120Hz(5ms)駆動17.3インチフルHD採用の「GE72」と15.6インチフルHD採用の「GE62」の2シリーズ。それぞれに、GeForce GTX 1050採用版も用意される。
10万円台に価格を抑えつつCPUにはCore i7-7700HQを搭載。120Hz駆動の17.3インチモデルとコンパクトな15.6インチフルHDモデルを用意した | |
1月のNVIDIAからの発表を待って投入された最新GPU GeForce GTX 1050 Ti/1050搭載モデル。パフォーマンスはGeForce GTX 970Mを上回るスコアを実現する |
「VRを楽しみたいが価格を抑えたい」という欲張りなユーザー向けに用意されたのが「GP62MVR」。CPUにはCore i7-7700HQを搭載。VR時のパフォーマンスを確保するべく、GPUにGeForce GTX 1060を採用した点が特徴だ。
その他、ディスプレイがノングレアタイプの15.6インチフルHD。メモリはDDR4 16GB(8GB×2枚)で、ストレージにはシステム側に256GB SSD(NVMe)を備え、サブストレージにも1TB HDDも装備。光学ドライブは省略されている。
入門モデルながら、最新のCore i7とGeforce GTX1060を搭載。予価は税込約190,000円 |
「ベースとなるパフォーマンスには妥協はしない」との事で、CPUにCore i7-7700HQを搭載したエントリーモデル「GL62M」をラインナップに追加。GPUにはGeForce GTX 1050を採用し、ディスプレイにはノングレアタイプの15.6インチフルHDを搭載する。
税込約145,000円とコストパフォーマンスを極限まで追求した「GL62M」。ストレージはシステム側に128GB(M.2/SATA3.0)、別に1TB HDDを搭載。メモリはDDR4 16GB(8GB×2枚)を備える |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
エムエスアイコンピュータージャパン株式会社: https://jp.msi.com