2017.01.09 13:54 更新
2017.01.09 取材
コードネームKnights Landingこと「Xeon Phi」を搭載したデモ基がツクモパソコン本店に登場した。具体的な納期は未定ながら、受注も開始。最大72コア内蔵のディープラーニング向けXeon Phi x200シリーズが購入できる。
「Xeon Phi」は、Intelがディープラーニング向けに開発した14nmプロセス製造の新型プロセッサ。標準的なx86 CPUとして動作するブータブルプロセッサを内蔵するのが特徴で、Intel Xeonシリーズと同様に単体で動作させることができる。
「Xeon Phi 7200」ファミリ一覧。いずれも搭載PCを購入することができる |
本体には最大帯域幅7.2GT/sec、容量16GBの組み込みメモリと、プロセッサ間を高速接続する「Omni-Path Fabric」を内蔵。製品ラインナップは、72コア/1.5GHzの「Xeon Phi 7290」を筆頭に計4モデルが用意される。なお、ソケットはLGA3647。
メモリはDDR4-2133 8GB ECC Registered×6枚。ストレージには、3D NANDを採用したIntelのデータセンター向けSSD「DC P3520」の150GBモデルを標準搭載 |
「特別に貸し出ししてもらった」(ツクモパソコン本店)というデモ機は、64コア/1.3GHzのシリーズ最下位モデル「Xeon Phi 7210」を搭載したSuper Micro製の完成キット「SuperServer 5038K-i」。マザーボードはチップセットにIntel C612を採用する「K1SPE」で、完成品PCとしての一式納品が条件となる。
「Xeon Phi 7210」のTDPは215W+15W(Fabric)で、Cool IT System製の水冷ユニットで冷却されていた。なお、CPU単体での購入は不可 |
サポートOSはRHELのみながら、ツクモパソコン本店のデモ基では「コア数を表示するため」として非対応OSの「Windows Server 2016 Datacenter edition」をインストール。一部表示がおかしいものの、タスクマネージャーにより、64コア/256スレッドが確認できるようになっていた。なお、具体的な納期は未定ながら、72コアの最上位モデル「Xeon Phi 7290」も選択可能だ。
タスクマネージャーでコア数を確認。スペック表記はおかしいが、256スレッドは認識していた |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
Intel Corporation: http://www.intel.co.jp/
ツクモパソコン本店: https://www.gdm.or.jp/shop/tsukumo/