2017.02.13 00:00 更新
2017.02.13 取材
かつて自作ユーザーの定番カスタムのひとつだったグラフィックスカードのファンレス化。今では汎用VGAクーラーの販売もなく、改造にチャレンジする向きもいなくなったと思いきや。今回ご登場いただくTSUKUMO eX.スタッフ石井さんが愛用するのは、GIGABYTE製GeForce GTX 1050 Ti搭載グラフィックスカードを自らファンレス化させた、カスタムカードだ。
PCゲームはほとんどしないため、しばらくはCPU内蔵のグラフィックス機能を使っていました。そんな折、昔使っていたGeForce GTX 560 Tiのファンレスグラフィックスカードを発見。今では懐かしいARCTIC「Accelero TWIN TURBOⅡ」を換装した改造品です。
眺めているうちに、もしかしたらGeForce GTX 1050 Tiあたりで使えるかな?とひらめいたのがコトの始まり。早速、下のフロアでGIGABYTEの「GV-N105TD5-4GD」を購入しました。すると予想通り、まったく問題なく換装が完了。もともと90mm口径のシングルファンを搭載する「GV-N105TD5-4GD」の基板はコンパクトなため、「Accelero TWIN TURBOⅡ」が大きくはみ出すナイスな外観に仕上がりました。
「GV-N105TD5-4GD」をベースに「Accelero TWIN TURBOⅡ」を搭載。Acceleroに付属していた92mmファン×2基は使わない | |
長さは実測で約230mmほど。厚みは2スロットから数ミリ出ているが、使用には問題ないレベルだ |
もちろんしっかり冷えなければ意味がありません。そこで「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」でテスト。ケースはFractal Design「Define R5」ですが、最大でも56℃までしか上がりませんでした。ちなみにケースファンは「Define R5」標準構成で、フロントの140mm口径ファン1基のみで冷却しています。
FFベンチ中の最大温度は56℃。アイドル時でも約25℃で安定している |
GeForce GTX 560 Tiをファンレス駆動していたくらいですから、TDP 75WのGeForce GTX 1050 Tiクラスでは何も問題はなさそうですね。さらに「Accelero TWIN TURBOⅡ」のいいところは、放熱フィンの向き。マザーボードに取り付けた際、フロントから吸気したエアフローの流れを妨げないため、より効率よく冷却できるのだと思います。
3mm厚のアルミニウム製放熱フィンはカードに対して横向きのため、特にフロントからのエアーが抜けやすい構造だという |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
TSUKUMO eX.: https://www.gdm.or.jp/shop/tsukumoex/
GIGABYTE TECHNOLOGY: http://www.gigabyte.com/