2017.03.07 00:00 更新
2017.03.07 取材
こんなスマホやあんなタブレットをちぎっては投げ。なんと半年足らずで数十台を使い倒すという、筋金入りのスマホオタクがお気に入りの端末をアレコレ語る「ギークの殿堂」。今回は、片手に収まる超コンパクトなWindows PC「GPD WIN」を紹介します。このサイズで実現するサクサク動作、変態端末好きなら避けては通れない!?
どうもこんにちは、モバイルならおまかせなイオシス アキバ中央通店スタッフの太田です。マニアの視点からスマホやタブレットをご紹介していくこのコーナー、今回はこのサイズで立派にWindowsマシンとして使えるコンパクトPC「GPD WIN」を持ってきました。クラウドファンディングで大絶賛されて製品化したデバイスで、アキバでも去年の年末くらいに出回りましたね。ちょうど何を買おうか“獲物”を探していたタイミングにスタバで目撃、羨ましくなってつい買ってしまいました(笑)。
クラウドファンディングに登場し、PCゲーマーに強力なインパクトを与えた超小型PC「GPD WIN」が今回の主役。なんともマニア好きする変態端末、この人ももちろん購入しておりました |
画面は5.5インチで、大きさはちょうど「ニンテンドー3DS LL」くらいでしょうか。このサイズでれっきとしたWindows 10 Homeを搭載するPCなんですから、技術の進歩というのは恐ろしいものです。一時期流行りかけた「UMPC(Ultra-Mobile PC)」や以前ご紹介した「F-07C」なんかを思い出しつつ、実際に動かしてさらにビックリ!こんなに小さいのに、とんでもなく快適に動いてくれるんですよ。
それもそのはず、Cherry Trail世代のAtom x7-Z8700とメモリ4GBを搭載していて、これは「Surface 3」と同等。さすがにFF14を試した時は厳しかったですが、ストリートファイターIVくらいなら余裕で動いてくれます。なんともワクワクさせてくれるじゃないですか!
そしてもともとゲーマーがターゲットということもあって、ゲームパッド顔負けの立派なコントローラ機能を備えています。普通にプレイする分には設定不要、文字通りPCにゲームパッドを繋いだ感覚でスンナリ使えました。画面でWindowsが動いているのに、下にはこの充実した装備。組み合わせが実に変態端末っぽくてイイですよね。
あと取って付けたように見える、QWERTY配列のキーボード。これが結構使いやすいんですよ。「BlackBerry Passport」を使っていた時の感覚と似ていて、意外なほど押しやすいという。最近はTwitterの入力に重宝していまして、慣れない方は先に「Passport」を使っておくといい(?)かもしれません。
ちょっと窮屈に感じるキーボードもなかなか快適。いわく「BlackBerry Passport」でのフィーリングが役に立ったとか | |
外部ストレージ用のmicroSDスロットや、USBハブで拡張できるUSB3.1ポート、miniHDMI出力、イヤホンジャックを搭載。底面には、シーンに合わせて調節できるファンコンが実装されている |
それとインターフェイスも最小限必要なものはちゃんと揃っているので、拡張性を活かして色んな使い方ができると思います。コンセプト通りに超コンパクトな“携帯ゲーミングPC”として使うのはもちろん、iPhoneを繋いで母艦にしたり、動画プレイヤーに使ったり。PS4のリモートプレイで遊んでる方もいるとかで、とても参考になります。現状ほぼTwitterにしか使っていない私も見習いたいですね(笑)。
スペックも拡張性も高く、可能性無限大な超小型PC。トラブって“文鎮化”も経験したけど、アレコレ遊べるスグレモノです< |
もっとも私が本格的にいじり出したのはごく最近でして、実はクリーンインストールしようとしてOSを飛ばすという、苦いトラブルを経験していたんです。一度完全に“文鎮化”していたところ、なんとか他PCからリカバリーを作って復旧に成功しました。・・・説明書も何もなかったので、ホント冷や汗ものでしたね。まぁそれが楽しいという話もあるんですけど(笑)。
それはさて置き、スマホでもタブレットでもない、ポケットサイズの高性能PCというコンセプトは、実に夢があります。いえ、この「GPD WIN」の登場で、だいぶ現実的になったと言えるかもしれません。後継モデルも発売されるという話なので、これからはこの手のデバイスの今後に一層注目ですね。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
イオシス アキバ中央通店: https://www.gdm.or.jp/shop/iosys-chuou/