2017.03.10 00:00 更新
2017.03.10 取材
東映無線ラジオデパート店の中村さんがコレオシしてくれたのは、普通の生活ではまず持て余してしまいそうな放射温度計の「MT-11」。なんと最大1,600℃の測定が可能なモデルで、ニュータイプのコレはデータ出力にも対応するスグレモノだ。本格的なサーモグラフィになると30万円は下らないというし、なんだかコレがお買い得に思えてくる不思議。
ウチは何と言っても計測器のお店なので、たまにはこういうモノもコレオシしておこうと思い立った次第です。ピピッと一瞬で温度が測れる非接触タイプの放射温度計、工場の生産ラインとか製造業では必須のアイテムですよね。特にマザーツールから去年くらいに発売された、この「MT-11」はなかなか優秀。お値段も3万円オーバーとご立派ですが、これでも定価より1万円近くお買い得だったりするんです。
この手の放射温度計もピンキリですが、コレの場合はなんと-35~1,600℃まで対応するというから、一般の方はビックリしちゃうかもしれません。せいぜい500℃くらいのピザの窯も余裕、いっそ炉の温度を計ったりできるレベルです。ここまでの高温対応モデルになると、普通の生活ではまず出番はなさそうですけどね(笑)。
それと測定範囲だけじゃなく、コレはmicroSDに測定データを保存できるというスグレモノ。PCとUSB接続してデータを転送することもできます。データが取れる放射温度計は意外に少ないので、コスパはかなりいいモデルだと思いますよ。
もちろんコレ以上の温度計はたくさんあるワケですが、ここから上になると、もう30~40万円くらいするサーモグラフィの世界になってしまいます。何に使うかはさて置き、1,000℃オーバーのモデルを使ってみたいという方には、このくらいが現実的なラインでしょう。精度を求める場合は、熱電対を繋げて計ることもできます。まぁ具体的な使い方は、買ってから考えるというのもアリですよね。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
東映無線ラジオデパート店: https://www.gdm.or.jp/shop/toei-radio/