2017.03.17 00:00 更新
2017.03.17 取材
株式会社アスク(本社:東京都千代田区)は2017年3月16日、秋葉原にてThermaltake(本社:台湾)の新製品発表会「Thermaltake Product Circuit」を開催。「CES 2017」で発表された多数の注目アイテムが、国内メディア向けに初披露された。リリース時に衆目をさらったスーパーフルタワー「The Tower 900」ももうすぐ登場するぞ。
普段はフルタワーが売れないような地域からも圧倒的な支持を受けているという、独創的なビッグケース「The Tower 900」がいよいよ日本上陸だ |
会場で最も注目を集めていたのは、超巨大な独創的フルタワーケース「The Tower 900」だ。フランスの著名Modderスタジオ「Watermod」とのコラボレーションで誕生したケースで、フロントと両サイドの3面に5mm厚の強化ガラスが採用された、開放感あふれるデザインを特徴とする。
外形寸法W423×D483×H752mmと規格外のサイズを誇り、重さも約25kgというヘビー級モデル。ただし骨組みを残してほとんどの構成部品を取り外せる高い自由度をもち、自作の楽しさをたっぷり味わえる構造になっている。リザーバー・ポンプをデュアル搭載できるなど、特に水冷とは相性抜群なケースだ。
ブラックと“Snow Edition”の2モデルをラインナップ、市場想定売価は税抜37,800円。4月中旬にも発売される予定だ。詳細はこちらのリリースを参照のこと。
ボトム中央に電源ユニットを配置するユニークな構造で、左右後方には大型ラジエターを楽々デュアル搭載できる。内部が広いおかげで、ケーブルの取り回しに苦労することもない | |
今回組み込みを担当した、著名Modderの門馬ファビオ氏が具体的に解説。「水冷の搭載を前提とした設計で、チューブの取り回しも組み込みも非常に自由度が高い。自作が楽しくなるケース」と絶賛していた |
完成度の高さで高評価を受けた、オープンフレームケース「Core P」シリーズに末っ子が登場。Mini-ITX対応モデルの「Core P1 TG」が来月発売される |
「Core P5」や「Core P3」といった、傑作オープンフレームケースの“弟分”として登場したのは「Core P1 TG」。従来モデルをそのまま小型化したようなモデルで、対応フォームファクタはMini-ITXだ。
小さくなっても組み込みの自由度はそのままで、240mmサイズの大型ラジエターや大型リザーバー、最長380mmのグラフィックスカードを搭載することができる。フロントには5mm厚の強化ガラスが採用され、オプションで壁掛けも可能だ。
市場想定売価は税抜9,980円で、発売は4月中旬を予定。詳細はこちらのプレスリリースをチェックしておこう。なお、こちらのモデルは近く詳細レビューをお届けする予定だ。
小型化しつつも、大型パーツを組み込んだウルトラハイエンド構成が可能。ラジエターをベース部に埋め込むように搭載できるなど、あちこちに設計上の工夫が見て取れる |
すでにグローバルにて3Kを出荷済みという、早くも人気者の仲間入りを果たしたのは「View 31 TG」。フロントを半透明に、両サイドを強化ガラス仕様にしたハイセンスなミドルタワーだ |
ミドルタワーケースの注目モデル「View 31 TG」も4月中旬に発売予定。RGBファンとの相性がいい半透明のフロントパネルに加え、両サイドに4mm厚の高品質強化ガラスを採用した、センスあふれる魅せるケースだ。
ドライブケージやマウンタを自由に脱着できる「Fully Moduller Design」が特徴で、複数の大型ラジエターを組み込んだ本格水冷マシンも構築できる。グラフィックスカードを正対させて搭載できる点も特徴だ。
市場想定売価は税抜9,980円。詳細な仕様については、こちらのリリースで予習しておこう。
ストレージベイなどを自由に取り外し、大型水冷などを楽々組み込める。シースルーで外から見えてしまう裏配線部にもかなりのスペースが設けられ、余裕をもってケーブルを束ねることができる | |
グラフィックスカードを正対させる際に使用する、ライザーケーブルもリニューアル。速度低下や断線などの不具合を改善した強靭な新モデルで、想定売価は税抜7,980円(300mmモデル)から |
トップからサイドまでを大胆カットした“ガルウイングデザイン”ケース「VIEW 27」の後継「VIEW 28 RGB」。フロントにRGB対応の発光ギミックを新搭載、裏配線部の基板にRGBファンを接続して同期させることもできる。市場想定売価は税抜8,980円で4月中旬発売予定。RGB Riing FAN搭載モデル(税抜10,980円)も発売される |
80PLUS GOLD認証電源の注目モデルとして、最安クラスで登場予定の「Toughpower Grand RGB Gold」シリーズ。ワンプッシュでRGBカラーの切り替えに対応、こちらは近日中に詳細レビューをお届けする予定だ。想定売価は650Wが税抜12,980円、750Wが税抜13,980円、850Wが税抜15,980円。4月下旬に発売される |
RGB対応のリングLED搭載ファンもリニューアル。内蔵LEDが12個に増加して1,680万色イルミネーションに対応、制御ユニットに接続できる台数も最大5台に増えている。3個入りパックが税抜10,980円で4月下旬に発売される予定だ |
DIY水冷用のウォーターブロック新製品「Pacific W4 RGB」。コンパクトフォームファクタのスリム設計モデルで、RGBイルミネーション制御のコントローラを内蔵している。会場では、「The Tower 900」に組み込まれて動作していた。想定売価は税抜10,980円で、5月中旬に発売予定 | |
カスタム水冷パーツ「Pacific」シリーズからは、初心者でも扱いやすい細めの12mmチューブが新発売。12mmのチューブや対応フィッティング、専用工具の「Bender Kit」などが5月中旬より販売される | |
こちらは水冷システムに組み込み、水流などをチェックするオプションパーツ「Pacific Flow Indicator 2」。発売は同じく5月中旬で、想定売価は税抜3,180円だ |
140mm径のRGBリングLEDファンをデュアル搭載する280mmラジエターモデル「Water 3.0 Riing RGB 280」。熱伝導に優れた銅製ベースと薄型ウォーターブロックを採用する。想定売価は税抜18,980円で、4月下旬に発売予定 | こちらはRED LEDのリングファンを搭載した140mmラジエターモデル「Water 3.0 Riing Red 140」。市場想定売価は税抜8,980円で4月下旬発売予定だ。 |
Thermaltakeの新たなチャレンジとして、ゲーミングチェアの新製品が発表。市場の主要なハイエンドモデルを叩き台として、それ以上の機能を格安の価格設定で販売するという |
イベントのトリに登場したのは、意外にも自作パーツではなく、同社初のプロダクトだというゲーミングチェア。5万円台のハイエンドチェアと同等以上の性能・座り心地を実現しつつ、4万円前後で購入できる高いコストパフォーマンスが魅力だ。
実は昨年のCOMPTEXに試作品が持ち込まれた際は、「1万円台のエントリーモデルを想定していた」(代理店担当者)とのことで、それからコンセプトを大幅転換。多数の高級機能を詰め込んだ力作が誕生した。
座り心地の重要な要素になる、リクライニング機能に技あり。新開発のZ字ファンクションを設けることで、多少無茶な姿勢でもド安定。寝そべってバタバタ暴れても大丈夫でした |
特に注目は、新技術を採用したリクライニング機能「Zサポートマルチファンクション」で、160°まで思いっきり寝そべっても、体重移動による転倒を防ぐ安定性を確保。さらに最高レベルの高密度圧縮スポンジやアジャスト自在な4Dアームレスト、最高級のClass4ガスリフト、ド安定のアルミベースなどを組み合わせた。
市場想定売価は、オフィスチェア用途も見据えた「X Comfort」が税抜42,800円、ゲーマー向けのカラフルな「GT Comfot」が税抜43,800円。さらに女性向けという細身の「X FIT」(税抜39,800円)と「GT FIT」(税抜37,800円)というラインナップも用意されている。
ラインナップは合計4製品。シリーズごとに使用される素材が異なるほか、特に女性向けを意識したという「FIT」シリーズも発売される |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
株式会社アスク: http://www.ask-corp.jp/
Thermaltake, Ltd.: http://www.thermaltake.com/