2017.04.05 18:01 更新
2017.04.05 取材
Pascalアーキテクチャを採用するワークステーション向けグラフィックスカード「NVIDIA Quadro P」シリーズ計5モデルが、株式会社エルザ ジャパン(本社:東京都港区)から登場。本日5日よりアキバ店頭で販売が開始された。
Pascalアーキテクチャを採用するワークステーション向けVGA「Quadro P」シリーズ計5モデルが登場。いずれも1スロットのスリムクーラーを搭載する |
今年2月にアナウンスされた、Pascalアーキテクチャを採用するワークステーション向けグラフィックスカード「Quadro P」シリーズの店頭販売が本日5日より開始された。
「Quadro P」シリーズのグラフィックスカードは昨年11月に、ハイエンドモデル「Quadro P5000」と最上位モデル「Quadro P6000」が相次いで販売されたが、いずれも2スロットを専有する外排気クーラーを搭載。一方、今回投入されたモデルはいずれも1スロットに対応するスリムモデル。さらに下位モデルはロープロファイルブラケットが付属し、スリムデスクトップPCに搭載することもできる。
1,792基のCUDAコアと8GB GDDR5メモリを搭載する「Quadro P4000」。1スロットながら4画面の同時出力や8K(7,680×4,320ドット)/120Hz表示に対応 |
「Quadro P4000」は、1,792基のCUDAコアと8GB GDDR5メモリを搭載。また出力インターフェイスはDisplayPort1.4×4を備え、4画面の同時出力や8K(7,680×4,320ドット)/120Hzの高解像度・高リフレッシュレート表示に対応する。
1スロットながらかなりパワフルな仕様で、VRシステムへの対応も謳われている |
主なスペックは、メモリバス幅256bit、メモリ帯域最大243GB/sec、最大消費電力は105Wで、補助電源コネクタは6pin×1。カードサイズはW243×H111.15×D18mmで、Quadro SLIによるマルチグラフィックスをサポートする。
補助電源コネクタ不要の「Quadro P2000」。こちらも4画面の同時出力や8K(7,680×4,320ドット)/120Hz表示に対応する |
「Quadro P2000」は、1,024基のCUDAコアと5GB GDDR5メモリを搭載。出力インターフェイスはDisplayPort1.4×4を備え、こちらも4画面の同時出力や8K(7,680×4,320ドット)/120Hzの高解像度・高リフレッシュレート表示に対応する。
主なスペックは、メモリバス幅160bit、メモリ帯域最大140GB/sec、最大消費電力は75Wで、補助電源コネクタは不要。カードサイズはW200×H111.15×D18mm。
「Quadro P1000」以下のモデルはロープロファイルにも対応。スリムPCのアップグレードに最適だ |
「Quadro P1000」は、640基のCUDAコアと4GB GDDR5メモリを搭載するロープロファイルモデル。出力インターフェイスはminiDisplayPort1.4×4を備え、マルチディスプレイは最大4画面、解像度は5K(5,120×3,200ドット)/60Hzまで対応する。
「Quadro P600」は、384基のCUDAコアと2GB GDDR5メモリを搭載するロープロファイルモデル。出力インターフェイスはminiDisplayPort1.4×4を備え、マルチディスプレイは最大4画面、解像度は5K(5,120×3,200ドット)/60Hzまで対応する。
「Quadro P400」は、256基のCUDAコアと2GB GDDR5メモリを搭載するロープロファイルモデル。出力インターフェイスはminiDisplayPort1.4×3を備え、マルチディスプレイは最大3画面、解像度は5K(5,120×3,200ドット)/60Hzまで対応する。
なお取材時点で入荷を確認したのは、パソコンショップアーク、ツクモパソコン本店、TSUKUMO eX.(「Quadro P4000/P2000」は在庫なし)の3店舗。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi / 池西 樹
NVIDIA Corporation: http://www.nvidia.com/
株式会社エルザジャパン: http://www.elsa-jp.co.jp/