2017.04.16 09:40 更新
2017.04.17 取材
ASRock Incorporation(本社:台湾)は2017年4月15日(土)秋葉原において、「ASRock Ryzenマザーここだけの話」を開催。未発売マザーボードの投入予告や、著名オーバークロッカーのNick Shih氏と清水 貴裕氏による「Ryzen OCセッション」が行われた。
販売解禁以降、絶好調なセールスを記録しているASRockのSocket AM4対応マザーボード。イベントのセッション第1部では、台湾本社のマーケティングディレクターChris Lee氏による製品解説を実施。AMD X370チップを採用するメインストリーム向け最上位モデル「X370 Taichi」を取り上げ、ASRock製Socket AM4対応マザーボードのこだわりポイントを解説した。
特に強調されたのが、M.2スロットの配置について。上段PCI-Express(x16)スロットの上に配置されているM.2スロットは、Intel製マザーボードでは容易だが、Socket AM4では配線の関係で非常に難しいという点。しかしながら、ASRockではほぼすべてのマザーボードで、PCI-Express(x16)スロットの上に配置。温度上昇によるサーマルスロットリングを防ぎ、パフォーマンスが安定するように設計されているという。
他社製のM.2スロットの配置と比較。場合によってはCPUクーラーからのエアフロー効果も期待できるため、M.2 SSDにとっては理想的なポジションだという |
台湾はもちろん、欧米市場を含め今回のイベントで初めて明らかにされたのがX370搭載Mini-ITXモデルの投入だ。
ネットワークにIntel製ギガビットLANを採用するほか、IEEE 802.11ac無線LAN、Bluetooth 4.2に対応。NVMeインターフェイスはUltra M.2(32Gbps)×1が用意されるなど、ツボを抑えたスペックは、大いに期待ができそうだ。現時点、5月末から開催される「COMPUTEX TAIPEI 2017」で実機を公開し「6月下旬には国内販売を開始したい」とのこと。
小型のプラットフォームを好む「日本のユーザーは期待しているはずだ」と語るChris氏。他にも「COMPUTEX TAIPEI 2017」では、自作ユーザーが「思わず声を出してしまうようなサプライズ」を用意しているという | |
14日付けリリースで既報。4月21日発売予定のAMD A320チップを搭載したMicroATXマザーボード「A320M」などが展示。市場想定売価は税抜7,750円とSocket AM4対応製品としては最安クラス |
オーバークロッカーのNick Shih氏と清水 貴裕氏による「Ryzen OCセッション」では、「Ryzen 7 1800X」と「X370 Taichi」を使った極冷オーバークロックにチャレンジ。定格クロック3.6GHzから、5GHzまでオーバークロックし、Windows 10の起動はできたものの、「CINEBENCH R15」計測中にあえなくブルースクリーンという結果になった。
ASRockイベントではお馴染みのコンビによるOCセッション。「X370 Taichi」は電源回路の16フェーズはもちろん、全ての部材にこだわった作りのため、OCチャレンジには好適。「もちろん常用でこれほど贅沢な1枚はない」とも | |
極冷とはいえ5GHzの壁が存在する模様。アレコレと設定を見直しつつ、5.227GHzでのOS起動は確認できたが、ベンチマークは完走できなかった |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
ASRock Incorporation: http://www.asrock.com/
マスタードシード株式会社: http://www.mustardseed.co.jp/
CFD販売株式会社: http://www.cfd.co.jp/