2017.04.23 10:32 更新
2017.04.23 取材
開発コードネームParkerで知られる最新世代のSoCを採用した、カードサイズのスーパーコンピューターボードNVIDIA「Jetson TX2」が登場。オリオスペックで販売がスタートした。売価は税抜82,400円。
クレジットカードとほぼ同等となる50×87mmサイズのスーパーコンピューターボード「Jetson TX2」の販売が始まった。2016年3月に発売された「Jetson TX1」の後継モデルで、採用プロセッサは「Tegra X1」の後継になる「Parker」。
64bit処理に対応するNVIDIAオリジナルプロセッサ「Denver 2」を2基と、ARM Cortex-A57を4基で構成されるCPUコアに加え、Pascal世代で256基のCUDAコア(Pascalアーキテクチャ)を備えるGPUコアを内蔵する。これにより、7.5W以下という低消費電力ながら優れたパフォーマンスを発揮する。
「Jetson TX2」はヒートシンクと小型の冷却ファンを装備 | Mini-ITXサイズのドータボードには、PCI-Express(x4)スロットやM.2スロット。USBやSDカードスロット、HDMI出力といった各種インターフェイスが装備される |
発売されたのは、各種インターフェイスを備えるMini-ITXサイズのドータボードやACアダプタが付属する「Jetson TX2 Developer Kit」。
主なスペックは、メモリがLPDDR4 8GB、ストレージは32GB eMMCで、ネットワークはギガビットLAN、IEEE 802.11ac無線LAN、Bluetoothに対応。また4K2K/60fpsの動画再生に対応するエンコーダ・デコーダや、最大6台のカメラをサポートする12CSIレーンなどを備えている。
付属品には、Mini-ITXサイズのドータボードを固定する黒色の台も付く |
オリオスペックによると、在庫はそれなりに用意しているが「早めの売り切れが予想される」とのこと。なお、従来モデル同様、「大量破壊兵器及びそれに関わる機材への使用は禁止」が明言されており、購入時には注意事項が記載されている文書が同梱される。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
NVIDIA Corporation: http://www.nvidia.co.jp/
オリオスペック: https://www.gdm.or.jp/shop/olio/